• このエントリーをはてなブックマークに追加
リッチタペストリー世界一線級/スプリンターズS
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

リッチタペストリー世界一線級/スプリンターズS

2015-10-02 13:01
    <スプリンターズS:追い切り>

     スプリンターズS(G1、芝1200メートル、4日=中山)に参戦する香港馬リッチタペストリー(せん7、チャン)が1日、クリストフ・ルメール騎手(36)を背に中山芝コースで追い切られた。単走で12秒8のフィニッシュに、初騎乗の鞍上も好感触。史上4頭目の外国馬V、香港馬の春秋スプリントG1連覇へ、世界3カ国で重賞勝ちの強豪が、日本馬の前に立ちはだかる。

    1deedb88f51fcb79c9392e7574461188891e0d89
    中山競馬場の本馬場で追い切りをするルメール騎手騎乗のリッチタペストリー

     ダートコースを1周歩いたリッチタペストリーは検量室前に戻り、ブリンカーを装着して緑のターフへ飛び出した。助手からルメール騎手に乗り替わり、外回り1200メートルのスタート地点へ向かうと、徐々にスピードを上げていく。4ハロン53秒5、ラストは馬なりで12秒8。初めての中山の坂を勢いよく駆け上がった。不在のチャン師に代わって会見に出席したクラーク助手は「流れるような動き」と絶賛し、初騎乗のルメールは「ベリーグッド」と笑みを浮かべた。

     春に日本を制圧した「短距離王国」から新たな刺客がやってきた。日本馬との直接対決は13年香港スプリントでロードカナロアの6着の1戦のみだが、昨年10月のサンタアニタスプリントチャンピオンシップSで香港調教馬として史上初の米G1制覇を果たし、BCスプリントで1番人気に支持された強豪。今年は3月にドバイゴールデンシャヒーンで3着、前走クリスフライヤー国際スプリントでは高松宮記念覇者エアロヴェロシティの5着に入った。世界の一線級で走り続ける7歳馬が日本に参戦だ。

     「輸送に強く、いつも自分の力を出せるのが長所」とクラーク助手。来日前に2度のバリアートライアル(レース形式の試験競走)を走っており、先月15日は後続を5馬身ちぎる走りを見せた。香港、ドバイ、アメリカで重賞制覇実績を持つ相棒に「さすが世界をトリップ(旅行)している馬。リラックスしていて、すごくいい状態」とルメール。日本で迎える秋初戦、その能力を存分に見せつける。【木南友輔】
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。