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今年の冬は例年より気温も下がり、一段と寒いですよね。ヒートテック等のあったかインナーが手放せません。子供を持つ人は子供の衣服に悩む季節ではないでしょうか?特にまだ自分の状態を伝えられない小さい子供は、暑いのか寒いのかよくわからず、寒いよりは暑い位がいい!と大人と同じように衣服を着せてしまってはいないでしょうか?
最近ではあったかインナー類も子供用が発売されており、我が家でも子供に着せてしまっていますが…昔は冬でも半袖、半ズボンの子供がクラスに必ずいたものですが、最近ではそれも珍しくなってきています。子供の薄着は体を鍛える、風邪を引きにくくするといわれていますが、本当なのでしょうか?

薄着は健康で丈夫な体をつくる!

もともと人間は「暑さ」「寒さ」による防御反応を持っています。薄着にすることで皮膚は「暑い」「寒い」等の適度な刺激を受ける事になり、それによって本来持っている防御反応がより高まっていくのです。
皮膚には体の内部の保護と共に、外界の温度を即座に脳に知らせ体内の温度をいつも一定に保とうとする働きがあります。暑ければ皮膚の血管を広げて血液の流れを多くし、体温を発散させようとします。それでも不十分なら汗をかいて体内の余分な熱を発散させ、体温を下げようとします。寒いときは逆に皮膚の血管を収縮させて熱を逃さないようにします。
このように皮膚が敏感に「寒い」とか「暑い」という刺激を受けることで血管の収縮、拡張といった働きが繰り返され、徐々にその働きが素早く行われるようになっていきます。こうして自律神経がバランス良く発達し、内分泌が盛んになり、免疫力も強くなっていきます。免疫力が強くなる事で「病気になりにくい健康なからだ」になっていくというわけです。


厚着に慣れると風邪を引きやすくなる!

普段から厚着に慣れてしまうと外の気温の変化を捉える皮膚の感覚器官が鈍くなり、自律神経の働きも鈍り、免疫力も強くなりません。また、厚着で暖かすぎると体の放熱反射(体熱を放射する反射)が強くなり、逆に冷え込んでしまいます。冷たい風にあたったりすると厚い衣服を着ている人は体温が奪われやすくなり、その結果風邪を引きやすくなってしまうのです。


薄着教育の重要性

「低体温」、「高体温」の子供が増えているといいます。一年中空調による「快適な」温度が保たれるなど文明が進みすぎて暑さ寒さを感じる事ができなくなっていることに大きな原因があり、その結果自律神経がうまく機能せず、体温の乱れが生じてくるといいます。

自律神経というのはとても重要な機能だということがわかっています。自律神経をうまく働かせるためには外で運動し、皮膚感覚を鍛えることが重要です。寒いからとすぐに厚着をさせる、暖房をつけるのではなく、「外で運動したら暖かくなるね」などと声をかけ、運動したら体が暖まることを体感させることも重要です。また周囲が「着なさい」「脱ぎなさい」と指示ばかりしていると体温の管理や衣類の調節ができなくなるので、自分で判断できるように促す、また自分で脱ぎ着しやすい服装に工夫することが大切です。

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