Vol.202
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          『そこそこ週刊・畠山理仁』

     東京電力福島復興本社代表が考える「復興」とは(1)

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●「東電の副社長が希望の牧場に来るんだよ」
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 前日深夜の入稿を終え、2時間ほどの睡眠から覚めると携帯電話に着信履歴が残っていた。福島県双葉郡浪江町にある「希望の牧場」の代表・吉沢正巳さんからだ。朝7時台に、2分おきに3回。こんな朝からなにごとだろう? 急ぎの用件だろうか? 重たい体をなんとか起こして吉沢さんにコールバックすると、電話を通して大きな声が聞こえてきた。
「12月8日に東電の副社長が希望の牧場に来るんだよ。取材しに来ない?」