各紙が政局報道なので、あえてこちらはアウトローニュースを報じてみたい(というか、政局
については前回のブロマガで書いた通りである)。


「全国に広がる半グレ軍団」


 などというタイトルが衆院解散前は週刊誌やスポーツ紙を賑わしていた。

 特に「六本木フラワー事件」が未だに未解決なのは記者の間では「なぜ?」という声が起きている。それとは別に「海外の逃亡中の犯人が金がつきて帰国した所を全員逮捕というのを考えているようです」(全国紙新聞記者)。「フラワー」まで犯人たちを運んだ運転手の名前も住所も判明しているはずだが、逮捕に至っていない。これは上記の理由だと思われる。

そして11月3日にこんな報道がされた。

「西の半グレ集団」。

大阪はミナミで「強者」(つわもの)というアマチュア系格闘技団体の集団が飲食店から「組合費」と称してミカジメ料を取ったとして幹部が逮捕された。「強者」のお揃いのTシャツを着て大阪の繁華街を闊歩する。皆が道を開ける。乱闘もしょっちゅうで「ヤクザ上等」だと言う。ミナミの店も報復が怖くて、警察に届けられないという。

 ヤクザでもない半分グレーゾーンの人間たちはを半グレと呼び、マスコミきは「全国に広がる半グレ集団」「西の関東連合」などと書いた。

が、僕の見解は違う。「強者」のメンバーとコンタクトを取る事が出来た。その話を聞いた限りでは関東連合とも半グレとも違うという結論だ。以下、「強者」のメンバーとのやりとりである。


 ――あなたは何処に所属しているのですか?
 「『強者』と……稼業です」

この時点が半グレではない。純粋なヤクザであると思った。
 ――それで地下格闘技をやっているんだよね?
 「大会には何回か出ましたね、組には隠しましたけど」
 ――今、問題起こしている「強者」は関係ありますか?
 「そこのジムで大会に出ました」
 ――「強者」とは何ですか?