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[荒井禎雄]【避妊と性病予防】知っているようで知らないコンドームの基礎知識【前篇】
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[荒井禎雄]【避妊と性病予防】知っているようで知らないコンドームの基礎知識【前篇】

2014-04-02 01:00

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    荒井禎雄寄稿記事
    【避妊と性病予防】
    知っているようで知らないコンドームの基礎知識【前篇】


     つい数日前のことだが、コンドームに替わる新型避妊具に関するニュースがネットで話題になった。 なんでもこの避妊具は、避妊や性病予防用の薬剤を入れたチューブをリング状にしたもので、性交中にその薬剤が溶け出すのだという。


    ■参考リンク (Techinsightより一部引用)
    コンドーム要らずの時代に? HIV・性感染症予防、避妊すべてOKの避妊具に期待

     この避妊具を開発した米イリノイ州「ノースウェスタン大学」のパトリック・カイザー教授は、同避妊具の効果にますます自信満々な様子だが、多くの専門家らは数年にわたる調査がさらに必要だと見ている。HIV撲滅チャリティイベントで知られる「テレンス・ヒギンズ・トラスト(Terrence Higgins Trust)」のジェイソン・ウォーリナー氏も、「避妊具の新たなる幕開けには大歓迎だが、皆さんにはやはり、コンドームの着用が一番だとアドバイスしたいです」と慎重。具体的な商品化はまだ先のことになりそうだが、教授は「貧しく避妊具の入手が困難なために性感染症やAIDSの罹患率が非常に高い、サハラ砂漠以南の国々の女性をこれで救いたい」と話し、一刻も早い商品化に意欲を見せている。


     今回引用元とさせて頂いた記事にもあるように、現時点では 「コンドームを超える安全・安価を両立した避妊具はない」 と断言できる。 もしこの技術が実用化され、安全が立証でき、また安価に製造することが可能になれば、世の男性からすれば嬉しい時代が訪れるだろう。 なんせ 「生中出しなのに妊娠させない! 病気にもならない!」 となれば、男目線ではとても都合が良い。

     だが、現時点では使っている薬剤の副作用や、どこまでの性病に対応できるのかといった点が疑わしく、実際に日本国内に入って来るまでには相当な時間がかかるはずだ。 仮に日本でも買えるようになったとしても、しばらくの間はとんでもなく高額な商品になるだろう。

     また使っている薬剤について具体的に指摘すると、まず避妊目的としてレボノルゲストレル(卵胞ホルモンと黄体ホルモンを混ぜたもの=いわゆるピル) を使用しているのだが、これは薬の飲み合わせなどに注意しないと女性の身体に強い副作用が出てしまう可能性がある。 

    中でも血栓症は特に怖いので、心臓や血管に問題のある女性に対しては絶対に使ってはならない。 これ以外にも性病予防用の薬剤が何種類も含まれるだろうから、「より安全」 を目指せば目指すほど使用する薬剤が増え、副作用の危険が高まってしまう。 ということは、その時のお相手に対して 「これこれこういう物を使いたいんだけど、薬やアレルギーは平気?」 と聞くことが絶対条件となるだろう。

     そうした問題点を解決し、一刻も早く実用化してくれることを願いつつ、今回は今現在の避妊具の王者であるコンドームについての基礎知識を勉強してみよう。 これを読めば 「しばらくはコンドームに頼るしかないよなあ……」 と感じるはずだ。

    [コンドームのメリット]
    (1) 大量生産しているので安く、入手しやすい
    (2) 避妊率が高い(100%ではない)
    (3) 性病予防に効果的
    (4) 副作用が殆どない
    (5) サイズ・形などのバリエーションが豊富

     
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