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そして絶対エース前田敦子はドームから姿を消した
東京ドーム、前田敦子卒業ライブ。ドーム4万8千人満員。何だかんだ言ってここまで動員出来るグループは現在の国内において、稀有である。
当然ながら「前田に始まって前田に終わった」ライブではあるが、セットリストもよかった。SKEとNMBのオリジナル曲は一曲ずつに抑え、AKBの集大成という感が強かった。
それにしても前田敦子は不思議な子だ。ライブ時の前田の圧倒的存在感は凄い。これに対抗できるとしたら大島優子しか見当たらない。秋元康が当初からセンターに据えてきた理由が初めて分かった気が今日、した。以前、秋元康は僕に「今まで何百というアイドルを見てきた」と言った。なるほど納得。その前提で前田を無条件にセンターに持ってきたのだ。
「黒い天使」では前田はサポートに渡辺麻友と松井珠理奈という次世代ツートップを従えての登場。これは「AKB第二章」のようで象徴的。因みにオーロラビジョンでは、メディア選抜以外では島崎遥香がかなり抜かれていたのが印象深かった。運営側の「推し」が渡辺麻友、松井珠理奈、島崎遥香なのかな、という感想を「あくまでも個人的」に持った。「前田に終わる」ライブである事は間違いないのだが、アンコール後は「ポニーテールとシュシュ」などアップテンポな曲ばかりで「AKBはまだまだ続く」という事を客にアピールしてみせた。
途中で「24時間テレビ」の中継が入り羽鳥アナと徳光和夫氏のやりとりは単純にライブの進行を止めてしまったように見えた。「大人の事情」なのだろうが違和感を覚えた事は否めない。
前田敦子のAKBとしての最後のドームステージ。アンコールでは白いドレスに身をまとい「夢の河」を歌う。そしてドームの客席を回って4万8千人の「あっちゃん」コールを背にその大舞台から姿を消した。
「卒業しても忘れないで。ここにいた事を」
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久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン
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