編集者にとって、成功以上に重要なのが失敗である。なぜなら、人は失敗の中でこそ成長するからだ。そして、失敗は成長の種でもある。失敗なくして成功はない。だから、成功するためにも失敗はする必要がある――いやし続ける必要があるのだ。

では、失敗をするにはどうすればいいか?
失敗というのは、実はするのが難しくもある。なぜかというと、失敗をすると周囲からの評価が厳しくなり、なかなか次のチャンスをもらえないからだ。野球でいうと、凡退し続けているとやがてレギュラーから外され、バッターボックスに立たせてもらえない。そうなると、もはや成功(つまりヒット)も覚束なくなる。

だから、人が失敗し続けるためには、たとえ失敗しても「バッターボックスに立ち続ける能力」が必要となるのだ。
では、人はどうすればバッターボックスに立ち続けられるのか?
それには、以下の三つの能力が求められる。

一、政治力
二、代替力
三、演出力