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岩崎夏海さん のコメント

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岩崎夏海
そうですね。凝り固まった価値観を溶かすという意味では最も効果的な手法だと思います。19世紀末のフランスでも、風刺画という形で悪口の文化が花開いたことがありました。鹿島茂さんが書いた「世紀末パリ人物図鑑」という本に詳しいです。
No.8
135ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
44年間生きてきたけれども、何が一番楽しかったかというと、友だちと悪口を言い合ったことだ。これは昔からそうで、ぼくは親しくなった友人とは、必ず悪口を言い合うようにしていた。悪口を言い合うことで、ぼくは他人と仲良くなれた。だから、悪口を好まない人とは友だちになれなかった。ぼくにとって悪口は、人とのコミュニケーションをはかるうえで欠かせないものだった。 その一方、ぼくはごく幼い頃からエンターテインメントが好きで、エンターテインメントにかかわった仕事をしながら生きていきたいと、ずっと考えてきた。だから、エンターテインメントの核である「面白いとは何か?」という問いについて、ずっとその答えを探し続けてきたのだけれど、そこで見つかったものの一つが「悪口」だった。 悪口は、とても面白いのだ。だから悪口には、すぐれたエンターテインメント性が宿っているのではないかと考えるようになった。 そこで今回は、「悪口とは何か?」ということを考えながら、そのエンターテインメント性について掘り下げてみたい。  
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。