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『せいめいのれきし』で地球の歴史の全体像をつかんだら、今度は少々難易度が高くなるが、人類史の全体像をつかむとっかかりとして『サピエンス全史』を読むことをおすすめする。なぜなら、『サピエンス全史』を読むことで、歴史――特に人類史というものに対する認識が明確になるからだ。人類史をどう理解したらいいか、その手がかりを得られるのである。もっというと、歴史のひもとき方をそこから学べる。
そこでここでは、『サピエンス全史』を読むことで得られる、歴史というものに対する認識について、簡単に書いてみたい。
まず、歴史というのは「階段状」に進む。全く動かないときもあれば、ガラッと変化するときもある。つまり、なだらかな坂道ではなく、階段状なのだ。ゆっくりと上るのではなく、平坦なときもあれば、急に壁をよじ登るようなときもある。
そしてもちろん、重要なのは壁の部分だ。切り立つ崖ように、急に歴史が動くときである。なぜ
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