ハックルベリーに会いに行く
ラグビーの話の最終回(2,052字)
長かったラグビーの話も最終回となります。
さて、そんなふうにぼくの校技大会は、多少のトラブルはありながらも、見事「キャプテンとして優勝」という結果で幕を閉じた。
そうしてぼくは、「ぼくにもBのようにラグビー部から誘いが来たらどうしよう」と戦々恐々とした。
ぼくにもラグビー部から誘いが来て、野球同好会の先輩だったBのようにその誘いに乗ってしまい、ラグビー部に転部してみんなからバカにされ、いじめられて体調を崩し、学校に来られなくなったらどうしよう?
しかし、そんな誘いはどこからも来なかった。ラグビー部キャプテンのYは、もちろんつき合いはその後も続いたが、ぼくをラグビー部に誘うなどということは最後までなかった。
そうしてぼくは高校三年生になった。高校三年生になって、予想はしていたもののやはりそうかと思わされたのは、Bが同学年になったということだ。
一学年上だったBは、ラグビー部に入ったのをきっか
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