岩崎夏海さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
[質問]
先週火曜日の「藤本タツキさんの『ルックバック』はマンガ史に残る傑作」についての質問です。文中で「この作品のラストで、京本は藤野に比喩的な意味でのキスをする」とありましたが、それがどこを指すのか分かりませんでした。よろしければ教えてください。
[回答]
最後に、京本の描いたマンガが藤本に届き、それがまた彼女にマンガを描かせる――というところを「キスの暗喩」と受け取りました。
「表現をする」ということ(マンガを描くこと)は、祝いでもあり呪いでもある。幸福でもあり、厄災でもある。それはある種、キスと似ているように思います。幸せの絶頂であり、不幸の始まりでもある。キスには、そういう多義的な意味がある。
生まれ変わってもまた私にキスをして……というメッセージが、「生まれ変わってもまた私にマンガ(の背景)を描いて」というメッセージになった。それを受け取った京本が、四コママンガという形で隕石の
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。
別の日に書きます。
Post