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岩崎夏海さん のコメント

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岩崎夏海
>>1
つい照れが出て隠しきれない品がにじんでしまっているのが残念ですが。昔はこういうの面白がってしていたんですけど、しゃれが分かる人は少なくなったかもしれません。
No.2
35ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
タイトル通り、おれは53歳のキモいおじさんだけど、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』を見てみたよ。なので、今日はその感想を書いてみたい。ちなみに、Amazonプライムで見た。 おれは、スマホゲームは全くしない。また、一期も見ていない。なので、純粋に二期のアニメだけの感想d。キモいおじさんの感想なので、そこら辺は割り引いていただけるとありがたい。 結論から言おう。泣いた。他のキモいおじさんは知らんが、おれは若い頃からキモかったので「走る少女萌え」だ。薬師丸ひろ子が相米慎二に「走るのが上手いね」とキモく褒められたというエピソードが好きで、「だからおれは薬師丸ひろ子が好きなのかぁ」と気づかされた。 ちなみに、走る薬師丸はここにちらっと出てくる。 『野性の証明』劇場予告編 そういえば、「お湯をかける少女」というのも好きだったな。これはおれだけではなく、当時かなり話題になったけど。 お湯を掛ける少女 ちなみに、大島優子も走るのがめちゃくちゃ上手い。おれはキモいので、本人にも直接伝えたことがある。大島はキモそうな顔でこちらを見ていたな。大島の走りは、この動画で他のメンバーと比較するとその素晴らしさがよく分かる。 伝染歌 そんなわけで、「走る少女」はそれだけで美しい。走る少女萌えがどれだけ共感されるのかしらんけど、潜在的に好きな人はかなりいるはず。 おれはキモいおじさんなので、53 年間かけて「コンテンツが無意識にどう働きかけるか」を研究してきた。だから、このアニメ(ゲームも)がヒットしたのも、美少女が走るからだよなあと、勝手に分析している。 ちなみに、キャラで一番好きなのは、キモいかもしれないけどやっぱりトウカイテイオー。顔もいいけど、性格がいい。天才の謙虚な自信家ぶりが上手く描けている。謙虚と自信という相反するものを兼ね備えている。そういう美少女って、ほんと憧れるよね。 それが挫折を味わうというのも、キモいけど萌えポイントだよな。その意味で、一種の陵辱ものともいえよう。そういえば『オクジャ』のアン・ソヒョンも好き。やっぱり走っていたな。彼女も演技の天才だけど、その絶望した顔って最高ですよね。 鬼才ポン・ジュノ監督最新作!『オクジャ/okja』予告編 アニメはやっぱり、キャラがだいじだ。キャラを好きになれば、それが出てくるだけで幸せだから、最後まで見られる。 まあ、キモいおじさんは浮気性なんで、少しでも「違うな」と思っちゃったら、その瞬間切っちゃうから、難しくはあるんだけど。でもトウカイテイオーの場合は、最後までそれがなかった。「それはテイオーじゃないよー」というのが全くなかった。これはかなり珍しいことだよ。つまり、脚本がすばらしかったってことだね。 好きなシーンは、いろいろあるけど、やっぱり13話のレースだな。あの最後の直線、マックイーンが見守る中、ビワハヤヒデの後ろからひたひたと見切れてくる、あのカット。音も息づかいだけになるあそこが、やっぱりいいと思った。何回も見返したよ。 あとさ、おれはキモいおじさんだから涙腺決壊ポイントが誰にも真似のできない人類未踏の領域にまで到達しているんだけど、まず1話の「どうした急に」の2人のシークエンスで来てしまった。ここが泣けた。 「どうした急に」の説明はこちら。 どうした急に 1話の2人は、テイオーがダービーで勝った後、嘆息しながら A「帝王は皇帝を超えたかもしれない……!」 B「天才はいるなぁ、悔しいけど……!」 って言うんだけど、おれはキモいおじさんだから、この瞬間ピーンときたね。このセリフには何かある、って。 だから調べたよ。ヤホーじゃなくてGoogleで。そうしたら、「帝王は、皇帝を超えたか。」っていうのがまずポスターのコピーって分かった。 伝説の名馬が蘇る! ヒーロー列伝の名作コピー 次に「天才はいる。悔しいが。」は、JRAのCMのコピーだと分かった。 天才はいる。悔しいが。 トウカイテイオー おれはキモいおじさんだから、こういうのが好きなんだよ。この、先行するコンテンツを、模倣・踏襲しちゃうところ。 模倣・踏襲って、された方にとっては溜まらなく嬉しいもんだよ。だって、最高のリスペクトだもん。それだけで泣いちゃうよね。 しかもさ、それが13話の伏線になってるんだから。というか、この物語全体の伏線になっているんだよね。 1話でダービーに楽勝したテイオーを、「皇帝を超えた天才」に見せておいて、その後、2話から12話までがずっと挫折。「なんだ、超えてないし、天才でもないね……」と思わせてからの、13話だから、思い出すだけでも泣ける。さらに、その超えるべき目標の皇帝自身が、「テ・イ・オー」とつぶやきながら、頬に一滴のと来た日には……。 しかも、その後にまた件のセリフが来るわけですよ。 A「帝王は皇帝を超えたかもしれない……!」 B「天才はいるなぁ、悔しいけど……!」 って、どうした急にの2人が、今度は号泣しながらこれを言う。それを見て、おれも恥ずかしながら号泣した。どう、キモいかな? あと、これ豆だけど、勝った瞬間に実況が、「一年ぶりのレースを……制しましたトウカイテイオー」って泣きながら言うんだけど、「レースを」と「制しました」の間に、微妙に間が空くんだよね。これは、当時実況していたフジテレビ境アナへの模倣・踏襲リスペクトなんだよ。 奇跡の復活 トウカイテイオー 1993第38回 有馬記念 いずれにしろ、キモいおじさんも完全にナックアウトされたよ。だから、これは褒めすぎかもしれないけど、言わせてください。アニメ『ウマ娘二期』は、アニメ『もしドラ』を超えたかもしれない。天才はいるなぁ、おれはキモいけど。
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。