ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その18(1,692字)
岡本一平は、今ではほとんど知る人がいない。しかし北澤楽天の後を継いで一大ムーブメントを生み出した、大正・昭和の大マンガ家である。マンガ史上のマスターピースだ。
そこでここでは、まずは岡本一平の生涯を簡単に概観してみたい。
岡本一平は1886年(明治19年)に、北海道函館で岡本家の長男として生まれる。北澤楽天は1876年(明治9年)の生まれなので、ちょうど10歳下だ。
父親は書家であり、その影響からか幼い頃から絵に親しむ。3歳のときに大阪、6歳のときに東京に移り住み、そこからずっと東京に暮らす。東京に移ってからは、狩野派の日本画を習っていた。
1903年(明治36年)に商工中学校を卒業後、西洋画を習い始める。1906年(明治39年)に東京美術学校西洋学科に進学し、本格的に絵の道に進んだ。
そこで同級生だった大貫カノ(岡本かの子)と知り合う。一平は1910年(明治43年)に東京美術学校を卒業し
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。