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めにゅらさん のコメント

捨てる勇気も、持たなくては…!
No.13
131ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
NHK「あさイチ」で紹介される 長年、「気持ち良い部屋」というものを研究する中で、ついには昨年、その考察や作り方をまとめた本まで出してしまった。 この本を出したことによって、今度は部屋を片付けられないことに悩む人にアドバイスしたり、手助けしたりする機会を持つようにもなった。 (※実例はこちら「 ヘヤカツドットコム 」) そこで、例えば津田大介さんのオフィスを片付けたり―― 津田大介(ネオローグ)ヘヤカツ実践録!(前編) 津田大介(ネオローグ)ヘヤカツ実践録!(後編) 2014年2月25日放送のNHK「あさイチ」では、片付けを手伝う様子を特集してもらったりした。 スゴ技Q 家事も!勉強も!効率アップ “動線”マジック |NHK あさイチ すると、そうした活動の中で、ぼく自身も新たに気づかされたことがあった。 それは、「片付けられない人」というのは、たいてい「自分は合理的な考えの持ち主だ」と思っていることだ。そうして、自分自身の部屋の使い方に、変に「自信」を持っている。しかし、結果的に片付けられず、その理由が自分でも分からなくて悩んでいるのだ。 そこで気づいたのは、部屋の使い方には、「一見合理的に見えるけれども、実はよくよく考えると不合理」という、「ワナ」のようなものが存在している――ということだ。そして部屋を片付けられない人というのは、ほとんどがこの「ワナ」ハマっており、結果的に片付けられなくなっていた。 そこでこの記事では、部屋を片付けられない人がおちいりがちな「ワナ」(大きく分けて5つある)について、詳しくご紹介していきたい。これを知ることで、自分がそうしたワナにハマっていないか、あるいは知らず知らずのうちに片付けられなくなっていないか、チェックするうえでの参考にしていただければと思う。 ワナその1「掃除機を部屋の奥にしまっている」 まずはじめは、「掃除機のワナ」である。多くの人が、これにハマっている。 「掃除機のワナ」とは、掃除機を「汚いもの」ととらえてしまい、なるべく部屋の奥の方にしまおうとする考えのことだ。部屋の目立たないところにしまおうとする。その方が「部屋がきれいだから」というわけだ。 しかしこれによって、結果的に掃除機を出しにくく、使いにくくさせている。そして掃除機が出しにくくなると、自然と掃除をしなくなる。そのため、「部屋が汚くなる」という悪循環におちいるのだ。 ※解決方法「掃除機は、最も出しやすい、使いやすい場所に収納すべし」 ワナその2「家具を『テトリス』のように配置している」 片付けられない人は、部屋に家具を置くとき、まるで「テトリス」のように、なるべく隙間を埋めるようにして配置してしまっている。 その方が部屋を広く使えるので合理的――と思っているのだ。 しかしながら、そういうふう隙間を埋めてしまうことで、だいじな「動線」というものが消されてしまっている。そうして、部屋の中のいろんな場所に「到達できない」という弊害に見舞われているのだ。 例えば、よくあるのが「窓のある壁にベッドを密着させる」というケースだ。 これは、部屋を効率的に使っているようで一見合理的に見えるが、しかし実際は、窓を開けるときに一旦ベッドの上に乗らなければならなくなるので、「窓を開けにくくさせる」という弊害が発生する。 そして窓を開けにくくさせると、空気が淀んでホコリやチリが溜まりやすくなる。ホコリやチリが溜まると、それが舞い上がるのが嫌なので、結局掃除をしなくなる――という悪循環におちいってしまうのだ。 ※解決方法「家具は隙間を空けながら配置すべし」 ワナその3「収納場所を決めない」 「散らかしてしまう人」というのは、物の収納場所を決めていないケースが多い。 例えば、コーヒーをよく飲むからといって、机の上にコーヒーの粉袋をずっと置きっ放しにしている。これだと「コーヒーを飲みたくなったときにすぐに飲める」と、本人はとても「合理的」なつもりなのだ。 しかし、そこに「ワナ」がある。そういうふうに一つでも物を出しっ放しにしていると、今度は他の物も「これもよく使うから」と出しっ放しになるのである。 例えば、ハサミだったり栓抜きだったり、ティッシュだったり爪切りだったりと、日常的に使う物がなんでもかんでも机の上に置きっ放しになるのだ。 そうして結局、机の上が物で溢れかえり、散らかってしまうのである。 ※解決方法「全ての物は、収納場所を決め、きちんとしまう」 ワナその4「物を動かさない」 片付けの下手な人には、「物を動かさない」という共通項がある。 例えば、鞄の中に物を入れっ放しにして、家に帰ってきても出したりしない。「どうせ明日も使うのだから、いちいち入れたり出したりするのは不合理だ」と思っている。 しかし、そういう人の鞄の奥がどうなっているかというと、「要らない物だらけ」になっているのだ。昔の領収書や期限の切れたクーポン券、押し潰されたガムや使いかけのポケットティッシュなど、ガラクタたちが化石のように積層している。彼らは、そうしたガラクタを毎日持ち運んでいるのである。そのため鞄が重くなり、結局非合理的なのだ。 片付けの下手な人は、これと同じで部屋の物を動かさない。例えば、よく使うお気に入りの下着などは、着るのと洗濯機とを往復するだけで、一度もクロゼットに戻らない。 おかげで、引き出しの奥の方には、使われない下着たちが化石のように積層している。それらが結局収納スペースを圧迫するため、物が片付かなくなるのだ。 ※解決方法「物の出し入れを頻繁にし、余計な物を溜め込まない」 ワナその5「万が一に備える」 片付けの下手な人というのは、なぜか「万が一に備える」のが好きだ。 例えば、彼らは「万が一お客さんが来たときのため」に、客用の布団や客用の座布団、客用の食器や客用のパジャマなど、来客セット一式を後生大事に備蓄している。 しかし、それらの物が収納を圧迫して、彼らはたいてい部屋を散らかしている。そうして結局、お客さんを呼べないくらい汚い部屋になってしまっているので、本末転倒なのだ。 ※解決方法「『万が一』という考えを捨て、余計な備えをしない」 まとめ 以上が、部屋を片付けられない人がおちいりがちな5つのワナである。 いかがだっただろうか? 当てはまるものはあっただろうか? これらは、どれも一見合理的に見えるため、多くの人がおちいりがちだ。しかしながら、部屋の片付けというのは、そういうワナを乗り越えた先にしか待っていない。これらを乗り越えて、ようやく気持ち良い部屋作り――ヘヤカツが始まるのだ。 「部屋を活かせば人生が変わる」には、そういうワナを乗り越えるための実践的な方法や、片付けるうえでのさまざまなテクニックが掲載されている。もしよければ、こちらもご参照いただければと思う。 Amazon.co.jp: 部屋を活かせば人生が変わる: 部屋を考える会: 本
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『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。