そのため、大学に入って以降はバブル経済の後押しもあって、遊びに狂った。そんな中、やがて子供が生まれる段になって、「自分たちの子供には苦しい思いをさせたくない」という思いを強くした。そうして、「子供には競争をさせるべきではない」という考えを、どんどんと先鋭化させていったのだ。
ゆとり教育は、1996年、文部省(現文科省)が学習指導要領に「ゆとりを重視する」と記載したことから、そう呼ばれることとなった。この「ゆとり」の文言は、その後2010年まで記載され続けるのだが、「ゆとり教育の弊害」が叫ばれる中で、2011年、ついにその姿を消すこととなった。そのため、ゆとり教育の期間は諸説あるが、ここでは1996年から20