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顔面核爆弾さん のコメント

>彼ら彼女らの姿は見ていて気の毒であると共に、いよいよ船の沈むことが確定した時、ものすごい逆切れを始めそうだとの予兆も感じさせ、何だかきな臭いですね。

そうなんですよ! そして、その逆切れした連中が自分らの怒りの矛先を萌え文化に向けることで弱者男性を悪の秘密結社の怪人に仕立て上げようと画策しています。
萌え文化が撲滅され、弱者男性がリア充の奴隷として徹底的に搾取される未来像がより鮮明になりつつあることに恐怖を覚えずにはいられません。

>岡田斗司夫氏は「萌え」の本質を「男女平等」であると喝破しました。ロマンチック・ラブ・イデオロギー(という名の、リアル世界のルール)は「女の子をゲットするために、男の子は犠牲を払う必要があるのだ」という「女尊男卑」だから、というわけです。
 基本、良作とも極めて優れた作品であり、またヒットは大変喜ばしいこととは言え、『君の名は』の成功により、閉塞感の漂うオタク業界が「萌え」を捨て、ロマンチック・ラブ・イデオロギーに回帰するのでは……と考えると、ちょっとぼくとしては不安です。

私と兵頭さんはまるで心がシンクロしているんじゃないかと思えるほどに同じことを考えますね。最近の男性向け萌えアニメにも俺tueee主人公がか弱い美少女を守るといったロマンチック・ラブ・イデオロギーに沿った作品が大変多く、正直男主人公が出てくる萌えアニメに対して嫌悪感を覚えてしまうようになりました。もう本音を言うと百合系や女児向けアニメしか見れませんwww

>ここで師匠はオタクを悪役に仕立て上げ、映画に対する女優さんが美人じゃないというブーイングを「女性差別」であると言い立て、左派がオタクの、「表現の自由」の敵であるという事実を誰の目にも明らかにしました。が、この後の師匠は「大麻を吸えばアニメキャラが動いて見える云々」といったツイートをして、また批判を浴びておりました。

ゴーストバスターズのリブートは単純に内容も演者もつまらなかったから叩かれただけですもんね。とりあえず自分の気に入らないことを言う連中には女性差別主義者のレッテル貼りでスティグマを植え付けるといういつものパターン。大麻を吸いまくってラリってるんじゃないかと疑うレベルですよ、この人www

>いずれにせよ、こうした声はフェミニズムに回収され、抹殺されるというのが今までの流れであり、今回もまたそうなって行く可能性は充分にあります。
ですが、ホンの僅かな可能性もあるのでは……みたいな期待で、一応本件を五位としてランキングさせた次第です。

確かに今年はネット上で例年よりも『男性差別』という言葉を見かけました。おそらく久米師匠が翻訳した『男性権力の神話』が弱者男性界隈に大きな影響を与えているのだと思います。多くの男性が男性差別について考えるきっかけを作り出したことは大変素晴らしいのですが、ドクさべのような過激な運動に発展するような事態は防がなければなりません。マスキュリズムの論理をフェミに対するカウンターとして使用することには賛成ですが、やり過ぎればかえって覇権的男性性が今よりも強化されてしまう危険性があります。現に反男性差別クラスタの中にはオタク文化を快く思わない極右思想のマッチョイストも存在します。マスキュリズムは弱者男性にとっては諸刃の剣です。男女の均衡を保つ程度に留めておいた方がいいでしょう。何事もバランスが大切ですね。

>「ミソジニー」という言葉にはある種の新しさがありました。それはフェミニストがこの言葉を発する時、例外なく「ワタシを、ワタシの望む形で愛さない男」という意味でのみ使っているということです。即ち、「ミソジニー」という言葉はフェミニズムが被愛妄想そのものであり、全男性が自分の欲望を満たすためのみに存在しているのだという妄想であるという事実を、どんな馬鹿にでも理解できるよう提示して見せてくれる役割を果たしたわけです。

もうこれ以上にミソジニーという言葉の本質について的を射た表現はないでしょう。昨日ちょうど『全男性が自分の欲望を満たすためのみに存在しているのだという妄想』に取り憑かれた人たちにヘイトを垂れ流さて半泣きになりました。フェミニズムと弱者男性救済策が決して相容れないことをしみじみと感じさせる議論を私の100キロ近い姉(彼氏持ち、腐女子)とその友達(腐女子、ツイフェミ)としてきたので、その時の詳細を下記に書いていきます。
私「百貫デブでも相手にしてくれる男がいるからホント楽でいいよねwww」
デブ姉「そんなことはないで。未だに日本は恐ろしいほどの超絶男尊女卑国家なんやからな」
姉友A「男って女の子に対して日常的にパワハラ、セクハラするじゃな〜い♪ ホント、マジ勘弁〜!」
姉友B「分かる分かるwww あいつらチンポ脳だからマンコのことしか考えてないウンコ製造機だもんなぁwww はよ日本の男の大多数はT4作戦しなきゃダメやろwww」
デブ姉「それなwww つか、男の大多数って死ぬことでしか社会貢献できないよなwww」
姉友A「男ってホンマ人生イージーモードでええよなwww 顔面崩壊丸は『男』であるだけで楽な人生を歩めてホント良かったねぇwww」
私「う〜ん、人生イージーモードの定義がよう分からんなぁ。少なくとも私みたいな汚いニキビヅラ低身長デブハゲ無能キモオタ虫歯ワキガ超絶貧乏コミュ障ボッチ池沼ゲログロ歯並びガタガタ不細工弱者男性は一般女性と比べれば相対的に生きづらいと思うんよ」
姉友B「確かにお前さんは顔面焼け野原状態やけどさwww でも、男は努力次第でどんだけでも上にいけるやん」
私「いや、努力しても上にいけないどころか、むしろ日に日に底辺に追いやられているんですが……」
姉友A「も〜う、二次元なんかに引き込もってるからダメになるんやよ‼︎ 萌え文化はやっぱり男を弱くするね。二次元は規制しなきゃ! オナニーも禁止! メディアに35歳未満の女性を出すのも禁止!」
姉友B「大丈夫やで。萌え文化を規制するための市民団体はいっぱい出来てるから。顔面崩壊丸の部屋にあった漫画やゲームも全部処分してもらったし」
私「お前が黒幕かい‼︎ マッマに変なこと吹き込むのはやめい!」
姉友B「でも、萌え文化が日本の少子化や性の商品化問題といったあらゆる社会問題を引き起こしているのは客観的事実である訳なんだから規制されるのは当たり前だよね? 外国からも萌え文化を規制するように要請されてるんだから」
私「つまり『努力しないくせに性欲だけは満たしたがるオタク野郎の醜い性欲の捌け口になってる萌え文化なんて今すぐ撲滅しろ』と?」
姉友B「そうそうwww 私思うんだけど、日本の男って下駄を履かせてもらっている立場のくせに自分の努力不足が原因で落ちぶれた現実を見ようぜずに女のせいにしてるクズ男多いよね。例えば、赤木智弘とかwww ツイッターで散々女性から叩かれてたくせにまだ息してんだよ、コイツwww 誰よりも男尊女卑を内面化してるくせに非マッチョアピールすることで被害者としての地位を確立させようとしてるからマジ超ムカつく‼︎」
デブ姉「あぁ、あの『男を養わない女は死ね』とかアホなこと言ってたノウタリンね。こんな池沼発言してる男に大量のフォロワーがいるんだから日本の未来は暗いやろなぁ」
姉友A「分かる分かるwww 超絶イケメン君になら女の方からイニシアチブをとってもいいけど、なんでキモオタみたいなゴミに女の方からイニシアチブをとらねえといけねーんだよwww こいつらマジで男尊女卑とか通り越して女を同じ人間とは思ってないんじゃねーのwww」
姉友B「いつだか赤木がツイッターで正論を言われただけなのに顔真っ赤にして『一つお聞きしたいのですが、あなたは私が人間だと認識していますか? botや俳優かなにかが演じているキャラクターだと、勘違いされているのではありませんか?』とか吐かしてたから、こう言い返してやったわ。『一つお聞きしたいのですが、あなたは女性が人間だと認識していますか? botや女優かなにかが演じているキャラクターだと、勘違いされているのではありませんか?』ってねwww そしたら、萌えキャラアイコンがアタシのツイートにネチネチ絡んできてホンマキモかったわwww」
私「……まあ正直赤木さんの『弱者男性専業主夫化論』を初めて聞いた時は実現不可能な理想論だとは思ったけど、筋が通った要求だとは思うんよ」
姉友B「はあ⁉︎ どこかだよwww 自称弱者男性とか吐かしてるヤツらは女に寄生する気満々やぞwww 女の立場からすれば、『金とマンコを無償で寄越せ』としか言われてない構造なんだがwww」
私「まあ男は金とマンコがないと生きていけへんからなぁ(笑)」
デブ姉「つ〜かさぁ、金持ちイケメンがキモくて金のない無いオバサンを養ってるワケじゃねえんだから、立場を逆転させた例としても成立してねえだろ。キモくて金のないオッサンもキモくて金のないオバサンも人生詰んでるって意味じゃ一緒なんだよ」
私「え? でも、君ら全員彼氏いるじゃん。人生詰んでなくね?」
姉友A「あれは彼氏じゃなくてサイフだから。別にアレと結婚する気なんて微塵もないからwww」
姉友B「ちなみに彼氏は脳内にいる模様」
私「お……おう、そうだったんか」
デブ姉「まあ男の金持ちと同様に女が金持ちになった場合も需要は高くなるからな。結局人間ってヤツは金持ちの所に群がるんよwww だから、『弱者男性を女が養え』とかほざいたところで大多数の『男』が反対するやろwww 現に赤木はリベラルの男からも叩かれてるしなwww」
私「あぁ、確かにあの人のブログのコメント欄をリベラル臭い人が荒らしてた時があったなぁ。赤木さんはツイッターでもリベラル君に叩かれる頻度が高いしね。でも、弱者男性は本音ではフェミニズムとの対立を煽りたいわけではないと思うんよ。教育格差縮減を目的としたパワーカップルへの課税に対して、女性側が必ず家に入らず社会的責務を果たして納税する手もある訳ですし。まあ〜、これを言うと強欲なフェミニストから女性の社会進出に水を指すとか言われるんだけどさ」
姉友B「うわッ、ウザ……。アタシらより低学歴なゴミがなんか言ってるよwww」
デブ姉「うちで一番低学歴な駄埼玉大学出身のお前がアタシらに楯突くとは生意気やなwww」
私「駄埼玉とか言うな。べ、別に埼大は低学歴って程ではないですし……。っていうか、さっき萌え文化が少子化の原因云々言ってたけど、少子化の原因は明らかに未婚化だよね。後は非正規雇用の増加が挙げられるね。だから、経済的に子供を持てない低所得世帯や、経済力ゆえに結婚に至らない層への支援こそが少子化改善の一番いい方法なんだよ。だって、今みたいに子供を持てる世帯に経済的支援を施しても産児数が増える訳じゃなくて、単に1人当たりの教育費用を増やすだけだもん。経済的理由で子を持つに至らない層をケアせずに子育て支援策を行えば、少子化は解決しないどころか『子の教育格差』だけが増大するという最悪の結果をもたらすだけだよね」
デブ姉「赤木も似たようなこと言ってたけど、自称弱者男性のその甘えきった根性はホントどうかと思うwww 将来的に非モテ男がリア充から生まれる子から受ける利益が大きいんだから、社会全体で子育てコストの平準化に協力するのは当たり前やろ。こんな当たり前のことがどうして理解できんのやッ⁉︎ やっぱり、日本は男尊女卑やわ……」
私「私より高学歴だとは思えない発言だね。例えば、女性の社会進出を支援するために保育所など育児のアウトソースに公金を投入するべきだと今年はフェミ二ストが散々言ってたけどさ。それって結局子供のいない非モテから子供のいるリア充への所得移転になる訳よ。で、結果として経済的理由で子供が持てない人々から経済的リソースを奪い、子供を持てる余裕のある世帯に分配するという逆進的構造が発生して格差が拡大することになるんだよなぁ。前に同じことを両親に言ったら、甘えと切り捨てられたがな……」
デブ姉「確かに甘えやわwww アタシが思うに日本もノルウェーみたいに子育てを手厚くして、育児休業もほぼ1年間の所得を丸々保障すればええんや。ノルウェーはシングルマザーの支援も手厚く貧困率はアメリカや日本より大幅に低くなってるんやで。だから、ノルウェーの出生率は高く維持されとる」
私「あぁ、それやっちゃうと事実上の一夫多妻になるなぁ。キモくて金のない男は、リア充男に対して独身税を支払い続けなければならなくなる。もっときつい言い方をすれば、福祉の名のもとに弱者男性の奴隷化が行われてしまうんだよね。男女平等政策・格差改善策・少子化対策を並立しようとしても多くて2つまでしか得られず、少なくともどれか一つを犠牲にせざるを得ないというジレンマが発生するんだよなぁ〜」
姉友B「現実的には男女平等政策と少子化対策を選択することになるやろうね。現に北欧の男女平等先進国はそうしてる訳で」
私「そだね……。親や男友達からも同じことを言われたよ。結局弱者男性を擁護してくれる人はいないどころか、弱者男性に対してはヘイトスピーチすら許されるという。あぁ、そもそもヘイトスピーチと認定すらされないかwww 弱者男性はマイノリティバリアを持つことが出来ないから、あらゆる敵意と悪意にさらされるんだよ。だから、一切救いの手が差し伸べられることはない。弱者男性はマジョリティであるがために同じ男からも『努力が足りない』『甘え』『男らしくない』と軽蔑され、決して同情されることはない。あくまで治安を悪化させる要因として排除され続ける宿命にある。その証拠として未だに『オタク=レイパー』というスティグマを植え付けるような報道をマスコミが垂れ流している。弱者男性は男社会という名のショッカーの怪人なんかじゃないッ! ショッカーなんて最初からいないんだよ‼︎」
姉友A「いやいや、ショッカーの怪人のくせに『ショッカーなんていない』とか言われても困るんだがwww」
デブ姉「迫るぅ〜、弱者男性♪ モテない軍団〜♪ 女を狙〜うキモい影♪ 世界の女権を守るため♪ ゴーゴーレッツゴー♪ 輝くマンコ〜♪ フェミ〜、女性差別反対♪ フェミ〜、男社会解体♪ フェミ二スト〜、フェミ二スト〜♪ フェミ〜、フェミ〜♪」
私「わ……私は決して女性差別をしている訳ではなくて」
姉友B「女が『これは差別だ』と感じたら、それはもう立派な差別なんやでwww 高学歴エリート女には素直に従うんやwww」
デブ姉「知的階層の頂点はどこの国でもリベラルなんや。お前のようなうだつの上がらない底辺男は横にズレて政治権力や経済権力といった男社会と手を組んで女を自分らにとって都合のいいように支配しようとする卑怯者のクズなんだよ」
私「それって裏を返せばリベラルであることで自らの権力源泉を増やそうとしてるだけの卑怯者のクズってことじゃないですかwww 弱者男性の立場としてはこれ以上の格差拡大は絶対に許さないし、現段階の男女平等を維持したままの状況で少子化対策をするのは事実上不可能。よって、最終的には移民を入れるしかない。何としてでもフェミ二ズムの蛮行は断固として阻止する。以上‼︎」
デブ姉「奴隷にすらならないゴミは死ね!」
――THE END
No.1
96ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 みなさん、新年明けましておめでとうございます。  いよいよ新しい年の始まりです(ry  というわけで恒例の10大ニュースです。もっとも、一般的なトピックスはあまり扱いません。  あくまでぼくの目に止まった、ぼくが重要であると感じたネタが採り挙げられることになるのは、例年通りであります。 【第10位】日本死ねブーム  はい、第十位はこれです。  確か、最初は年度初頭にとあるブロガーさんが書いたフレーズ、「保育園落ちた、日本死ね」が話題になり、そしてまた年末、流行語大賞で蒸し返された、という経緯じゃなかったでしょうか。  そもそも保育園自体が増やされている、また育児施設が足りないと行っているのは都心のパワーカップルだけではないか、などといった疑問 *1 を全てスルーして、左派の人々が全力でこの「流行語」を支持している様が、大変に奇観でした。  もちろん左派思想とフェミニズムは完全にイコールではないし、あまり「左派ガーーーー!!!」みたいなことは言いたくないのですが、本件は近年、いよいよ左派が依って立つ根拠を失い、フェミニズムという今にも沈みそうな小舟にたかっているということの、一つの例ではないでしょうか。彼ら彼女らの姿は見ていて気の毒であると共に、 いよいよ船の沈むことが確定した時、ものすごい逆切れを始めそうだとの予兆も感じさせ 、何だかきな臭いですね。 *1 詳しくは「なぜ保育園を増やしても子供の数は増えないのか ~少子化問題の本当の原因~(http://asread.info/archives/3152)」などを参照してください。 【第9位】『シン・ゴジラ』ブーム 【第8位】『君の名は』ブーム  これらについてはASREAD様で詳しく書かせていただきました *2 。  基本的には両者とも、大衆が一般的な男女ジェンダーに基づいた物語を求めていたことの証明である、とまとめてしまうことができるかと思います。その意味でぼくは『シン・ゴジラ』は『シン・レッドマン』、『君の名は』は『シン・トリプルファイター』である、と論じました。  もっともそれ故、『君の名は』はロマンチック・ラブ・イデオロギーに忠実な、ある意味では「萌え」以前の物語となってしまっています。  岡田斗司夫氏は「萌え」の本質を 「男女平等」であると喝破しました 。ロマンチック・ラブ・イデオロギー(という名の、リアル世界のルール)は「女の子をゲットするために、男の子は犠牲を払う必要があるのだ」という「女尊男卑」だから、というわけです。  基本、良作とも極めて優れた作品であり、またヒットは大変喜ばしいこととは言え、『君の名は』の成功により、閉塞感の漂うオタク業界が「萌え」を捨て、ロマンチック・ラブ・イデオロギーに回帰するのでは……と考えると、ちょっとぼくとしては不安です。 *2 以下がASREAD様の当該記事へのリンクと、取りこぼした所見です。 ( http://ch.nicovideo.jp/hyodoshinji/blomaga/ar1135329 ) ( http://ch.nicovideo.jp/hyodoshinji/blomaga/ar1088024 ) 【第7位】ヒラリー終了 【第6位】町山師匠終了  これも「左派が云々」といった類の話題ではあるのですが。  まず、ヒラリー。何しろ政治に興味が無く、この人がガチガチのフェミニストだということ自体を、ぼくは知りませんでした。しかし今回の大統領選でトランプを支持した比率は、男性よりも女性の方が高かったとのこと。左派もフェミニズムも、完全にご神体にしていたはずの女性から見捨てられているということです。  この大統領選における町山師匠の立ち振る舞いも、いささかお粗末なものであったことは、これもASREAD様の記事に書きました *3 。ここで師匠はオタクを悪役に仕立て上げ、映画に対する女優さんが美人じゃないというブーイングを「女性差別」であると言い立て、左派がオタクの、「表現の自由」の敵であるという事実を誰の目にも明らかにしました。  が、この後の師匠は「大麻を吸えばアニメキャラが動いて見える云々」といったツイートをして、また批判を浴びておりました。「ピンチになって慌ててオタクに媚びを売っている」ようにも、「自分がオタクから反感を買ったとは夢にも思わず、いまだオタクは格好いい俺様に憧れているのだという妄想に浸り続けている」ようにも思え、心配になってくるのですが、いずれにせよ見ていて気の毒であると共に、 いよいよ船の沈むことが確定した時、ものすごい逆切れを始めそうだとの予兆も感じさせ 、何だかきな臭いですね。 *3 「 サブカルがまたオタクを攻撃してきた件  ――その1 トランプを支持するオルタナ右翼とは? 」 【第5位】男性差別ブーム 【第4位】男性学ブーム  すんません、いよいよ強引になって参りました。  四位の「男性学ブーム」についてはおわかりかと思います。  去年も今年も本ブログでは「男性学祭り」を開催し、「騙されるなかれ」との警告を発しました *4 。  が、去年は田中俊之師匠の大活躍と、かつてのメンズリブについてのみ語っていたのに比べ、今年は田中師匠以外の著作が目立ったことが、採り挙げた書籍からもおわかりになるかと思います。即ち、「男性学ブーム」にそれなりに広がりがあったのでは……と思われるのです。  五位の「男性差別ブーム」、そんなことはなかったぞと言われるとまさにその通りで、ぶっちゃけネタがなかったがためのでっち上げなのですが、例えば以下のようなニュースはどうでしょう。 3人に1人が「男性差別」感じていることが判明 「女性専用車両」や「レディースデー」に不公平感を抱く人も  ニコニコニュースで採り挙げられたものです。  まあ、正直内容としては今更な感じではあるんですが、一般的なニュースサイトで、しかもイデオロギー色のないこのようなニュースが採り挙げられたこと自体は、それなりに価値があると思います。  また同様に、本年は(想像するに先行する「男性学」と称する書籍のブームに影響を受けて)女性の書き手による「男性の辛さ」を語る書籍が何冊か出されました。 海原純子『 男はなぜこんなに苦しいのか 』 奥田祥子『 男という名の絶望 病としての夫・父・息子 』  まあ、ぼくは『こんなに苦しいのか』と、奥田さんが大分前に出した『男はつらいらしい』を読んだだけで(奥田さんは去年も『男性漂流』というのを出されていました)、これらはあくまで女性が男性に取材したルポタージュ以上のものではなく(つまり、批評性という点において特筆すべき点はなく)正直、ぼくからするとあまり語ることはないのですが、これらは同時にフェミニズムやその下部組織たる男性学界隈の影響の希薄な、バイアスの比較的ないモノが多かったように思います。  恐らくこれからもしばらくはフェミニストの使徒である「男性学」者か、そうでなくとも女性の書き手によってしか、 男性についての本は書くことが許されない 状態が続きましょう。  いずれにせよ、こうした声はフェミニズムに回収され、抹殺されるというのが今までの流れであり、今回もまたそうなって行く可能性は充分にあります。  ですが、ホンの僅かな可能性もあるのでは……みたいな期待で、一応本件を五位としてランキングさせた次第です。 *4 去年のものは「夏休み男性学祭り」。今年のものは「秋だ一番! 男性学祭り!!」。「男性学」「田中俊之」などのタグで辿れるはずですので、興味がおありでしたら、どうぞ。 【第3位】ツイッターレディース、まなざし村ブーム 【第2位】リベフェミブーム  はい、三位、二位とも「非実在なもの」に対するブーム、一種の「怪獣ブーム」とでも言えましょうか。 「表現の自由クラスタ」の流布させ続けているラディカル/リベラルフェミニズムについてのウソについては、多くを繰り返しません *5 。彼らがまた、それと類似の「フェミニズムの延命策」として、「ツイフェミ」だけが悪者で「真のフェミ」という名の正義の味方が他にいるのだ、とのデマを流していることについても、繰り返し述べています。  が、上の「まなざし村」は恐らく去年の年末頃、そして「ツイッターレディース」については今年になって言われ出したことなので、ここにランクインさせました。 「まなざし村」については以前の記事を見てもらうとして *6 、「ツイッターレディース」について。  実はぼくは具体的な「ツイレディ」について多くを知りません(追っかけている人たちに聞けばいい話なんですが……)。しかし「キンタマつぶし云々」であるとか「ジャップオス」であるとか、並外れて口汚く男性への憎悪が度を超している人たちを、そのように呼んでいるようです(商業誌で「男は死に見あうだけのメリットを得ている」「男は産業廃棄物」などと絶叫する「プロフェミ」の方が 遙かに並外れて口汚く男性への憎悪が度を超しているように思う のですが……)。  ぼくも一度絡まれたことがあり、恐らくこの人たちが「ツイレディ」なのかなと思われる共通項が何となくわかったのですが、彼女らには「アカウントは数ヶ月前に作られたもの」「フォロワー数などはごく僅か」といった特徴があるようです。あくまで想像ですが、これはフェミたちの「毒吐き垢」なんじゃないでしょうか。  そしてまた、今年は「リベフェミ」ブームでもありました。  そう、「表現の自由」クラスタは「リベフェミ」としてピルつき師匠を神であるかのごとく持ち上げているのですね。何しろ、原田実師匠すらもが彼女のデマを信じ、RTしていたのですから。実のところピル師匠についてはかつての(70年代頃の)ウーマンリブの事情について詳しかったり、業界で古株なのかな、と思えることがあります。その意味では、彼女は世代的に「リベフェミ」であると言えなくもないかも知れません。また、彼女の主な主張はピルについてのもので、となると彼女を「ピルにまつわる法整備を目指しているフェミニスト」と解釈した時、彼女を「リベフェミ」と呼ぶことは不可能ではありません。  しかし、それだけでは、「表現の自由クラスタ」が彼女を殊更に持ち上げる理由が理解できません。彼女はものすごい限定的な主張をしているだけの、しかも社会的影響力のほとんどない人なのですから、彼女を持ち上げれば持ち上げるほど、「彼女以外、持ち上げるべきフェミがいない」ことがバレてしまう。  また、そもそも、彼女はおっぱい募金に反対しており、またバッドフェミニストについても肯定的なことを言っておりました。「表現の自由クラスタ」は「リベフェミ」という言葉を意図的に「エロに寛容なフェミ」という意味にねじ曲げ、またピル師匠自身、そのイメージ戦略に乗っかっていますが、別に彼女はエロに寛容でも何でもなかったわけです。そうした人物を、「我らオタクの味方」と御輿に担ぎたい人たちの気持ちが、ぼくには全くわかりません。  ぼくは彼女を、「テレビ番組に面白半分に採り上げられた田舎のラーメン屋」に例えてきました。事実、多摩湖師匠(最近目立ちませんが、持ち上げられているもう一人の「リベフェミ」です)が「これからリベフェミの時代が来る」的なツイートをしていたのを見たことがあります。  しかし……言うまでもなくテレビ局の扱いというのは面白半分なもので、ラーメン屋は使い捨てにされる運命にあるのです。  ぼくが彼女らの運命を案じる理由。それは、「表現の自由クラスタ」には他にも身近に「プロフェミ」がいるにもかかわらず、彼女らを「真のフェミ」であるとして担がないことが、極めて不自然だからです。  著作がいくつもあり、学会や出版界での実績があり、オタク界に地位と影響力を持つ大勢のフェミニストたち。そんな彼女らの名前が「表現の自由クラスタ」の口に上ることがなく、翻って田舎のラーメン屋特集ばかりしている理由とは?  そしてこれは、仮定に仮定を積み重ねた推論ですが、「ツイレディ」とやらがここ数ヶ月でいきなり「爆誕」した事実。それらはどう符合するのでしょう?  去年、オタク界でそれなりの地位を持つ腐女子フェミニスト、柏崎玲於奈師匠がエロフィギアを批判して、「オタクの敵」として集中砲火を浴びました。  誰かが、 この悲劇を二度と繰り返すまい として、策を講じた――といった空想を、ついしてしまいたくなるのです。 *5 「 重ねて、ラディカル/リベラルフェミニスト問題について 」 *6 「 まなざし村という言葉を使いたがる人たちをまなざしてみる 」 「 京都地下鉄の萌えキャラにクレームをつけたのはフェミ…じゃなくて“まなざし村”!? 」 【第1位】ミサンドリーブーム  一位はこれです。  前回述べた通り、世間で使われている「ミサンドリー」という言葉を調べていった時、そのほとんどは「男性差別」の言い換え、程度のものでしかないと思います。それは丁度、「ミソジニー」が「女性差別」の言い換えでしかないという、世にもお粗末な単語であるのと同様に。  しかし「ミソジニー」という言葉にはある種の新しさがありました。それはフェミニストがこの言葉を発する時、例外なく「ワタシを、ワタシの望む形で愛さない男」という意味でのみ使っているということです。即ち、「ミソジニー」という言葉はフェミニズムが被愛妄想そのものであり、 全男性が自分の欲望を満たすためのみに存在しているのだという妄想 であるという事実を、どんな馬鹿にでも理解できるよう提示して見せてくれる役割を果たしたわけです。  それと同時に、「ミサンドリー」という言葉は、元から男性と女性に「愛され格差」があるのだとの事実を指摘する意味たり得るわけです *7 。 「ミサンドリー」とは「ツイレディ」とやらの特徴ではなく、フェミニスト全体の特徴であること、否、フェミニストのみならずリベラル君全体の特徴であること――いえ、それも正確ではないでしょう、彼ら彼女らフェミニスト、リベラル君はミサンドリーに取り憑かれた人々ではありますが、そこまで重篤ではなくとも、全男性、全女性が患っている普遍的な病であること。  それをまず、認識するきっかけになるとすれば、この「ミサンドリー」ブームには決して少なくない価値があると言えるわけです。 *7 詳しくは「 秋だ一番! 男性学祭り!!(最終回.『広がるミサンドリー』) 」 「 サブカルがまたオタクを攻撃してきた件  ――その2 オタク差別、男性差別許すまじ! でも…? 」
兵頭新児の女災対策的随想
「女災」とは「女性災害」の略。

男性と女性のジェンダーバイアスを原因とする、男性が女性から被る諸々の被害をこう表現します。



このブログでは女性災害に対する防災対策的論評を行っていきたいと思います。