結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年7月21日 Vol.173
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
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来月刊行の新刊の話。
今回の結城メルマガが配信されるのは火曜日ですが、 火曜日の夜は『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』の初校読み合わせで、 編集部に行くことになっています。
◆『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』
http://www.hyuki.com/cr/
最近はずっとこの暗号本の校正をしているので、少し内容紹介をさせてください。 そもそも第1版の『暗号技術入門』が出たのは2003年。 ということは、いまから12年も前のことですね。 時の流れでめまいがしますが、 こういう技術書で12年も改版を続けて愛読されているというのは、 まったく光栄なことですね。
『暗号技術入門』では、現代の人が知っておくべき暗号技術として 「暗号学者の道具箱」を紹介しています。具体的には、
(1)対称暗号
(2)公開鍵暗号
(3)一方向ハッシュ関数
(4)メッセージ認証コード
(5)デジタル署名
(6)擬似乱数生成器
の六個です。
「暗号学者の道具箱」という表現は、古典的な暗号本"Applied Cryptography" の著者であるシュナイアーの表現ですが、現在でも有効な概念だと思います。 これだけ理解して十分とは言えないけれど、 これを知らないで暗号技術は語れないという基本中の基本になります。
そもそも暗号技術は難しいものですし、 きちんと学ぶためには多くの数学的知識が必要です。 しかし、暗号技術の基本を理解するだけならば、 それほど数学を知らなくても大丈夫です。 結城の『暗号技術入門』ではそれに挑戦すべく、 数式をできるだけ使わず、その代わりに図を多用して解説を組み立てています。
暗号技術を学ぶ上で大事なことは、 暗号技術の「相互関係」を理解することです。 ネットでニュースをちらちら見ていると、 暗号やセキュリティに関わるニュースは毎日のようにたくさん流れています。 しかし、基礎を知らずに個々の事象を追いかけても理解は深まりません。 何だか難しいな、で終わってしまう。
拙著『暗号技術入門』で解説している「暗号学者の道具箱」 という基本を一度理解すると、 ニュースに流れている個々の事象に対して、
「ははーん。これは機密性の問題か」
あるいは、
「なるほど。これは予測可能なビット列の問題だ」
のように理解できるようになります。
暗号技術は、個々の技術だけで成り立っているのではなく、 たくさんの技術が絡み合って作られています。 しかも、ニュースなどでは情報が歪曲されて報じられることもあります。 ですから一度、基本を頭に入れておくことはとても大事なのです。
結城が書いた『暗号技術入門 秘密の国のアリス』は2003年に第1版が刊行され、 その後、新版というタイトルで2008年に第2版が刊行されました。 それから7年が過ぎ、情報をアップデートすると共に、 新たなトピックも盛り込んだ「第3版」を出すことになりました。 それが来月刊行となる結城の最新刊です。
本書『暗号技術入門』は、2003年の刊行以来、 セキュリティを学ぶ人の第一歩として読者さんに喜ばれてきました。 最近はセキュリティに関する試験を受ける方の定番本として、 特に人気を博していたようです。感謝です。
第2版(2008年の新版)では、対称暗号の新標準である AESのコンペについて加筆がなされました。 そして今回の第3版(2015年8月刊行)では、 一方向ハッシュ関数の新標準であるSHA-3のコンペが重要な加筆のひとつとなります。
主な加筆内容としては、 新標準となるSHA-3のコンペティションとKeccakのアルゴリズム紹介、 仮想通貨ビットコインの技術的内容とその意味。 それから、短いビット長で高い機密性を保つ楕円曲線暗号の概要紹介、 さらに近年のニュースで話題になった、POODLE, Superfish, FREAK, HeartBleedといったインシデントに関するやさしい技術解説。 さらに、分量はそれほど多くありませんが、 GCM, RSA-OAEP, RSA-PSS, 認証付き暗号やID暗号など、 これからの暗号技術に関わる内容もコラムとして紹介しています。
といっても、専門家向けonlyというわけでもありませんし、 技術者しか読めない本でもありません。 先日カンバーバッチ主演で話題になった映画 『イミテーション・ゲーム』がありましたが、 あそこに登場する「エニグマ」という暗号機械に関する話題も書かれており、 非技術者でも十分楽しめます。
ドイツ軍が使っていた「エニグマ」の暗号方式は、おもしろいことに、 私たちが毎日使っているSSLの暗号方式に通じるところがあるのです。 つまり「歴史を歴史として学ぶ」だけではなく、 「歴史を現代に通じる道」として学ぶことができる。 これはわくわくする物語です。
暗号といえば有名なのが、 エドガー・アラン・ポーの『黄金虫』という名作ですが、 あそこで使われている暗号をどのようにして解くかという話題も登場します。
「エニグマ」や「黄金虫」などの歴史的な暗号から、 現代のビットコインや楕円曲線暗号に至るまでを楽しく一望できる一冊ですので、 どうぞご期待&応援ください!
◆『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』現在予約受付中!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382228/hyuki-22/
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理系マンガ紹介。
実はまだ(2)しか読んでいないのですが、 おもしろいはずなのでフライングして紹介します。
◆『決してマネしないでください。(1)』(蛇蔵)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00R2OALNI/hyam-22/
◆『決してマネしないでください。(2)』(蛇蔵)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ZERPNWY/hyam-22/
科学者や技術者がどんなことを考えているか、 理系的なくすぐりネタと合わせ、 また歴史的なおもしろトピックと合わせて紹介しているマンガです。
コミックなのでおふざけ部分もあるのですが、 全体的にいい感じに整えられていて、読んでも不愉快な部分がありません。 楽しく読むことができました。
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マネジメントの話。
先日、以下のブログ記事を読みました。
◆エンジニア35才定年説に挑戦する
http://www.fringe81.com/blog/?p=1937
この会社では「プロパー社員エンジニアはコードだけ書く。 派遣/契約エンジニアが社員をマネジメントする」 ということをやっているようです。マネジメントはやりたくない、 技術的なことをずっとやっていきたいというエンジニアは多いので、 これは一つの試みとして興味深いと思いました。
「常識的ではない」とはいえるのですが、 「プロパー社員の方が派遣社員よりも偉いから、 マネジメントはプロパー社員側が行わなければならない」 というような思い込みさえ捨てれば、妥当性があるとわかります。 もちろん、うまく行くかどうかはわかりませんが。
話は少しずれるのですが、 結城もたまに「上司」を雇いたくなることがあります。 つまり結城の行動に指示を出したり、評価を下したり、 注意を促したりする存在が欲しくなるのですね。 いや、欲しくはないか。必要性を感じることがある、 くらいですかね、正確にいうと。
「上司」を雇った場合、その上司に給料を払うのは結城になります。 お金を払って指示をしてもらうというのは 変な話に聞こえるかもしれませんが、 一人で仕事をしていると、その必要性を感じるのです。
たとえば、自分がどうもサボりがちになったとき、 他の人の目をちょっと意識するだけで本来の行動に戻るものです。 結城がカフェで仕事をするのが好きな理由の一つがそれです。 家だとついついだらだら…と寝転びたくなるのですが、 カフェだとそうは行かない。
毎日(結城が何をしているかちゃんと把握している)上司に、 「今日はこれこれの仕事をしました」と報告しなくてはならないとしたら、 ぐっと身の引き締まる毎日になるのではないかな、と思います。
結城は毎日、TumblrやTwitterで自分の活動を書き込んでいるのは、 擬似的にそれに近い状況を作りたいからかもしれませんね。 パブリックに「今日はこれをがんばろう」と一言でも書いてしまうと、 その力によって行動が導かれる。そんなこともあるのです。
あなたに「上司」はいますか。
その「上司」はうまく機能していますか。
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物書きについて。
物書きを評価したかったら、初めの一文で評価すればいい。 初めの一段落で、初めの一章で評価すればいい。
物書きは、すべての言葉で勝負している。 どこを切り取ってくださっても結構。 どこを捨ててくださっても結構。 すべての言葉で勝負する。それが、物書きの心意気だ。
読者を批判するのは意味がない。読者が誤読したとしたら、 読者にそう読ませてしまったのは書き手の責任であると思っている。 もちろん、読者の読み方が悪いことだって実際にはあるだろうけれど、 そこで読者を批判するのは書き手として筋が悪い。
そんなふうに思っている。
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Web連載の話。
結城は毎週金曜日にWeb連載「数学ガールの秘密ノート」を更新しています。
◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」
https://cakes.mu/series/339
先日から始まったのは「やさしい統計」というシーズン。 今週の金曜日で第4回目となります。 いまは「分散」という概念について彼女たちがあれこれ議論しているところ。
結城は数学読み物を書くのが好きです。 このWeb連載も毎週楽しく書いています。 何が楽しいかというと、 私自身が書いている中でたくさんのことを学ぶからです。
「数学ガールの秘密ノート」シリーズは、 「数学ガール」シリーズに比べるとずっとやさしい内容を扱っています。 何ヶ月も調べなければ私が理解できないような話は扱っていません。
でも、だからといって、 自分が知っていることをちょいちょいと書いて、 それで終わりにしているわけでもありません(当然ながら)。
毎回、何かしらの「発見」を求めて考えつつ書いています。 これまでにも何度も書いていますが、その発見は、 登場人物たちの素朴な疑問に端を発することが多いですね。
数学の概念ひとつとっても「ところで、この概念は、 ほんとうのところ、何を意味しているんだろう」と問うと、 深い洞察へと導かれるものです。
たとえば「平均値」。 平均値はたくさんの数値をある意味で「平らに均した値」になりますが、 それはいったいどんな意味を持つのか。 あるいはまた「分散」。分散は、たくさんの数値が、 平均値からどれだけずれているか(偏差)を二乗したものを、 平均した値ですが、それはどんな意味を持つのか。
「分散」は、ある意味で「散らばり」を表しているけれど、 「散らばり」を知ることはいったいどんな意味を持つのか。 何の役に立つのか。
このような問いに答えることは、単に定義を暗記することや、 具体的な計算を行うこととは違う思考を必要とします。 定義の暗記や具体的な計算はとても大事です。 でもそこからさらに一歩進んで、
ということは、もしかして、
こんな意味が生まれるのではあるまいか!
という段階にたどり着けたなら、 どれほど大きな喜びがあるでしょう。 そのとき、無味乾燥に見えた定義や、 ややこしいだけに感じられた計算がいきいきと輝き出す。 そんなふうに思えませんか。
必ずしも毎回成功しているかどうかはわかりませんが、 結城がWeb連載を書くときには毎週、 その段階に至れるようになりたいと思いつつ執筆をしています。 時間的な制約があるので、ときに荒削りのままになりますが、 結城自身が感じている大きな喜びを、 読者さんに伝えられたらうれしいと思いながら書いています。 そして書籍化の段階ではさらにブラッシュアップする。
Web連載は次回で早くも124回になります。
これからも応援よろしくお願いします!
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書籍化準備と数学的図版の話。
そして「数学ガールの秘密ノート」シリーズの次なる書籍化は、
『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』
となりました。サブタイトルの通り、ベクトルがテーマとなります。
ベクトルは、三角関数同様に高校生が苦手とする分野のひとつでもあります。 矢印なので一見わかりやすそうに思えるのですが、 抽象的な「何か」が邪魔をして、問題を解くのが難しいことが多いのです。
『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』は、 今年の秋(もうすぐですね……)に刊行の予定です。
先日は書籍で使う図版を作成していました。 Web連載時にはカラーのPNGで作っていた画像ファイルを、 モノクロのEPSで作り直す作業です。
『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』の図版は、 大きく分けて次の二種類があります。
・OmniGraffle Professionalで作ったもの
・TikZで作ったもの
OmniGraffle Professionalというのは、 いわゆるドローツールですね。 説明図の線画を作るのには欠かせないソフトです。 WindowsではVisioに近いツールです。 これは、自分のイメージに近い画像を作るのに非常に手軽です。
TikZというのは、LaTeXのパッケージとして提供されているもので、 TikZとして定義されている言語を用いて、 数学的な図形を描くものです。座標値を自動的に計算させたり、 グラフを描いたりするときに重宝します。 マニュアルも非常に充実していて使いやすいのですが、 使い慣れるまではイメージした通りの図形を作るのは難しいですね。
TikZでどんな図形が描けるかは、 以下のExamplesをごらんください。
◆TikZ and PGF examples
http://www.texample.net/tikz/examples/
TikZで記述した図形は普通の文書になるのですが、 結城は図形を「ひとつの図版」として作りたいので、 TeX2imgというツールを使っています。
◆TeX2img 配布サイト
http://island.geocities.jp/loveinequality/
TikZ + TeX2imgで数学的な図版を作るのはたいへん楽になりました。
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ガロア理論の話。
先日、小学二年生が数学検定準一級に受かったことが話題になっていました。 結城はTV報道を直接見てはいないのですが、 その少年はテレビに写っていたときに、 『数学ガール/ガロア理論』を手にしていたようですね。 結城の本を読んでいただいたようで、うれしいです。
◆『数学ガール/ガロア理論』
http://www.hyuki.com/girl/galois.html
小学生に限らず、数学に興味を持ち、難しい概念を理解し、 問題も解いていく人が増えるというのは楽しいことです。
少年が「五次以上の次数の方程式が……」と正しく説明していたのに、 ニュースの字幕では「50以上の実数の方程式が……」 と書かれていたことも話題になっていましたね。 五次ではなく誤字か。
そういえば、@tsujimotter さんが、 わかりやすいスライドを公開していたのでぜひごらんください。
◆五次方程式は、なぜ解けないのか?
https://codeiq.jp/magazine/2015/07/25424/
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数学は音楽と同じである。 それを専門にする人は血のにじむような努力と、 気が遠くなるような過酷な競争にさらされる。 でも、それとはまったく関係なく、 誰でも、自分のペースでのどかに楽しんだり、 味わったりできる。
結城は数学の専門家ではないけれど、 数学の楽しさや美しさのほんの一端を知っている。 自分の出来る限りのことは読者さんに伝えたい。 たとえ、数学の専門家には当たり前のことでも。 数学に詳しい人には自明のことでも。
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「わかりやすい説明」の話。
「わかりやすい説明」を論じるときには、 「誰にとって?」という視点を忘れないことが大切です。
すでに持っている知識や、考え方のパターンや、 その説明を聞いて何をしたいのかは人によって違いますので、 どんな説明が「わかりやすい説明」なのかは、人によって変わるものです。
説明者が「説明する内容」をよく理解していることはもちろん必要です。 さらにいえば、何が大事なことで何が細かいことかという「重要度の違い」 を把握することも必要になるでしょう。 そしてもう一歩踏み込むなら「理解しやすいことが何で、理解しにくいことが何か」 まで把握していたらすばらしいですね。
理解しやすくて大事なことは説明すればいいし、 理解しにくくて細かいことは省けばいい。 ポイントは「理解しにくいけれど大事なこと」をどう説明するか。 そこが腕の見せどころでしょう。 「理解しやすいけど細かいこと」ばかり説明していると、 紙数稼ぎと思われるかもしれませんね。
……という話は『数学文章作法 執筆編』に出てくるような話題なのですが、 最近、執筆が停滞していますな……
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外国人の話。
先日、新宿を歩いていたら、交差点でドイツの人っぽい家族四人が困っていた。 結城が信号待ちをしながら見ていると、 男性(お父さん)がiPhoneを使って地図検索してる。 でもなかなか見つからず時間が掛かってる様子。 奥さんはそれを心配そうに見てる。 そばで男の子たちが軽くパンチしあって遊んでる。 なかなか目的地は見つからない。
息子1が「日本暑いな!」みたいなことを言う。 息子2が「涼しいとこ行こうよ!」みたいなことを言う (ドイツ語らしいので正確にはわからない)。
男性は無言で検索。奥さんは心配げ。 結城はつい「何かお手伝いしましょうか?」と言う。
「あらあらありがとう。でも大丈夫」と奥さんが言う。 「すぐ見つかるさ」と男性が言う。 信号が青になる。結城が道路を渡って振り返ると、 家族は動き出していた。行き先が見つかったらしい。 よかった。
地図を開いて困っている外国人はヘルプしやすい。
「私たちはいまここにいる」
「この道路はここです」
と教えられるから。 海外旅行中の人は、ちょっとしたことでも大きな助けになるので、 できるだけ声をかけたい。たとえ断られても、 「困っていると、日本人は声をかけてくれる」 と伝わるだけでもいいのではないか、と思う。
発音なんか気にしなくていい。 何かできることがあるかもしれない。 無理しなくてもいいけれど、すぐ近くに困っている外国人がいたら、 できるだけは助けてあげたい。
何年か前、ヨーロッパ行ったときに、 駅でたまたまクレジットカードしかなくて、 時間がなくて、自販機で切符買う方法がわからなくて、 だいたい18歳くらいの痩せて青い帽子をかぶった通りがかりのお兄ちゃんが、 いっしょに四苦八苦してくれたのを思い出す。 そのお兄ちゃんもクレジットカードの使い方はわからなくて、 最後には何とお金を立て替えて切符買ってくれた(!)。
電車の乗り方ひとつ、切符の買い方ひとつでも、海外の人は戸惑うもの。 ちょっとしたことも大きな助けになる。 声をかけるのは抵抗あるものだけれど、できるだけ助けになりたい。
Can I help you?
What can I do for you?
を受験で覚えたのは、そういうときのためじゃないか。
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さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
今回は、「フロー・ライティング」のコーナーで、
「伝えるトーン、伝わるトーン」
というお話をします。今回はどちらかというと、 スタンダードな文章の書き方の話になりました。 ふだん文章を書いている人にとってはあたりまえのことかもしれませんが、
・「文章のトーン」とは何か
・「文章のトーン」がどのように生まれるか
・「文章のトーン」をどのように作るか
という話題をお届けします。
それから久しぶりの「Q&A」コーナーでは、 「誰も話を聞いてくれない」という質問(?)にお答えします。
どうぞお楽しみください!
目次
- はじめに
- フロー・ライティング - 伝えるトーン、伝わるトーン
- Q&A - 誰も話を聞いてくれない
- おわりに