オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第142回 面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(1)


◆もくじ◆

・面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(1)

・最近の志麻子さん
 6月17日 角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売予定
 TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
 「岩井志麻子のおんな欲」連載中
 カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
 MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

・著者プロフィール

===

大人になると、直接的には関係ない人にも、喜怒哀楽の感情を燃やすようになっている自分に気づく。
今月は、面識もないのに妙に心をかき乱してくる人について語ります。
SNS時代、会ったこともないのに心のうちを吐露してくる人も多いもの。
岩井さんの所属事務所が運営しているツイッターに送られてきたメッセージは……。


バックナンバーはこちらから↓
http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
4月「木の芽時な人達のウラガワ



※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

====


 今年も半ばまで来てしまった。六月になると子どもの頃や若い頃は、まだ何もできてないと焦る気持ちになったり、いよいよ夏本番、冒険するぞ、みたいに張り切ったもんだけど。この歳になれば、まぁここまで無事に来れたかとしみじみしてしまう。

 いろいろ枯れてきたが、若いときとは違う喜怒哀楽もちゃんとある。直接的には関係ない人や、まったく会ったこともない人にそれらの感情を燃やしているのに気づきもする。

 子どもの頃は、自分と周りの人にしか関心なかったんだけどね。関係ない他人に自分を投影したり反面教師にしたりするのは、大人になったからか。

 そんなわけで今月は、面識もないのに妙に喜怒哀楽をかき立てられる人達を取り上げてみる。個人を特定されないよう、登場人物はすべてここだけの仮名にし、職業や住まい、経歴や年齢などを少々変えさせてもらうことをおことわりしておく。

                    ※

 私は個人のツイッターはやってないけど、所属事務所の公的なそれはある。主にイベント告知や、出演するテレビなどの情報だ。

 もちろん私が管理しているのではなく、事務所スタッフがやってくれている。熱心なファンの方と相互フォローもしているし、私は書きこまないけど楽しく見ている。

 そのツイッターに、また変な人がからんできていると、スタッフが教えてくれた。リツイートや情報の拡散などしてくれるのはほとんどが良識的な人達だが、ぶっちゃけ、まぁ、変な人もいることはいる。あんまりなのは、スタッフがブロックしているが……。

 物好きで怖いもの見たさの気持ちが強い私が、喜怒哀楽をけっこう炸裂させそうな「おもろい変な人」は、その内容を見せてもらえる。

 陽子は管理人のスタッフ宛てに、ダイレクトメッセージを送ってきていた。私がある芸能人A男と共演したとツイッターに挙げたところ、陽子はA男の婚約者だといってきたのだ。