オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第219回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(3)
◆もくじ◆
・第219回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(3)
・最近の志麻子さん
8/9(金)松原タニシさんとイベント
8/12(月・祝)「オメ★コボシ46」開催
岩井志麻子と行くタイツアー 参加者募集中
角川ホラー文庫より『忌まわ昔』発売中
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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芸事周辺の世界の人たちの「願い」についての締めは、絶対に本名と本当の素姓を出せない人たちのエピソード。
歌って踊れる作家を目指していた舞花。若いころからずっと「メディアに出る人」になりたかった彼女は、加工しまくった自撮りをSNSにアップしていた。
そんな彼女に、びっくりするような大物が接触してきて……。
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2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ」
2月「人はなかなか変わらないのウラガワ」
3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ」
4月「新たな出会いの不気味なウラガワ」
5月「良い季節でも人は病むウラガワ」
6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ」
7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ」
8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ」
9月「大人になりきれない人達のウラガワ」
10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ」
11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ」
12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ」
2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ」
2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ」
3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ」
4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ」
5月「働くということについて考えたウラガワ」
6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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子どもの頃は七夕の短冊を結んだ笹を、親と近所の河原に流しに行ってた。願い事は絵や歌や楽器が上手くなりたいとか、本や漫画をたくさん読みたい、みたいなことだった。
それって、正しいお星様へのお祈りなんだよね。本来は、学びや芸事の上達を祈るものなんだから。でも、大人になるといろんな欲が付随してくるのよ。てなことを書いてきた今月の締めには、絶対に本名と本当の素性を出せない方達に登場願う。
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昔はよく、歌って踊れる、という形容がアイドルに付けられたり、芸能人を志望する人が、それを目標や自己アピールとして挙げていた。
今は、アイドルは歌って踊れるのが当たり前だ。逆に、あれこれ手を広げず演技、演奏、トーク、それしかできない、やらない、という芸能人の方がかっこよかったりもする。
私なんかヒョウの着ぐるみでエロ話できる作家だが、小説だけ書いてろといわれるし。
さて。栗嶋舞花は歌って踊れる作家を目指していた。いや、ウケ狙いの冗談ではない。ホステス、愛人、主婦、会社勤め、いろいろやってきて今は何もしていない。
金持ちの愛人をしていた頃マンションを買ってもらったし、地方で商売をしていて小金持ちの親が甘く、四十半ばになった今も仕送りしてくれているので何とかなっている。
しかし舞花は、若い頃からメディアに出る人になりたかった。四十を過ぎ、さすがに夢見がちな真理も今から女優や歌手で世に出るのは無理だとわかってきた。そもそも演技や歌は得意でもなく、習ったこともない。
となると、岩井志麻子などを見てひらめいた。まずは作家として出るのだ。とりあえず日本語が読み書きできればなんとかなりそうではないか。若くもないしすごい美人でもなく、あまり経歴が華々しくなくてもテレビに出られる。これだ。
ツイッターにフェイスブックにブログにと、SNSを駆使した。何より力を入れたのは、文章ではなく自撮りだ。プラス、その加工だ。
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