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第229回 今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(1)
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第229回 今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(1)

2019-11-30 15:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第229回 今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(1)

    ◆もくじ◆

    ・今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     1/13(日)「オメ★コボシ48」開催

     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    あれこれと物事を振り返ってみると、あれはこういうことだったんだなと、
    今頃になってわかったような気になることも。
    数年前、ある芸人さんと、「おもしろい部屋に住んでいる後輩芸人」の取材に行ったが、
    部屋の持ち主であるひとりの女性芸人はなぜかあまり乗り気ではなく……。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ
    6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ
    7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ
    8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ
    9月「大人になりきれない人達のウラガワ
    10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ
    11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ
    12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ
    6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ
    7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ
    8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ
    9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ
    10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     たぶん四十代の後半に入った頃から、そんなふうに感じ始めたような気がする。十二月よりも十一月の方が、一年を振り返っていろんな感慨を抱いてしまう、と。

     十二月はあれこれあって忙しい、というのもあるけれど。暦の上では一年の締めくくりでも、冬としては始まりの月だ。十一月は、秋の終わり。

     あれこれ情熱的だったり無駄に燃えてしまったりの夏を思い出し、ああ、あれはこういうことだったんだなと、しみじみと反省会をしてしまう季節。

     そんなわけで今月は、「今頃になって、わかったような気になること」「あの暑い日の妙な出来事は、これが真相ではないか」といったテーマでお送りする。

     例によって登場人物は全編に渡ってみんな仮名、職業や容姿なども本人からちょっと違うな~、と苦笑されそうな感じに変えてある。

                        ※

     数年前の夏の話だ。ある雑誌の仕事で、芸人の杉野メダカさんと「おもしろい部屋に住んでいる後輩芸人」の取材に行った。
     いかつい男なのにぬいぐるみだらけのファンシーすぎる部屋とか、おっとりして陽気なのに壁もドアもカーテンも黒一色の不吉な部屋とか、グータラなデブを売りにしているのに部屋はインテリア雑誌のグラビアみたいとか、ギャップのある部屋がいい、となった。
     そういうメダカさんも高級ブランドでキメキメなのに、部屋はゴミ屋敷だ。

     しかし最後に訪ねた部屋と後輩は、おもしろいとはいえなかった。ギャップも、あるような、ないような。角度を変えれば、おもしろいかもしれない。違う見方をすれば、ギャップもすごいような気もする。

     しかし私には、ひたすら怖い人で気持ち悪い部屋だった。

     エブリデイ陶子という芸名の彼女は、一見すると真面目で地味なOLふうで、部屋もぱっと見は、まぁよくある若い女の部屋かな、という雰囲気だった。
     ただ、陶子はある男性地下アイドルを追っかけていて、部屋はそのポスターやグッズであふれていたのだった。

     
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