オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第230回 今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(2)
◆もくじ◆
・今頃になってわかってきた出来事のウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
1/13(日)「オメ★コボシ48」開催
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
===
過ぎ去った日々を思い返し「あれはこういうことだったか」と妙な発見をしてしまうもの。
DJとして活躍しているトオルはずばり、ストーカーに遭いやすい。
そのストーカーのなかから、ついに逮捕者が出てしまった。
彼女は弱小とはいえ芸能事務所に所属していて、岩井さんが気になったのは……。
バックナンバーはこちらから↓
http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga
2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ」
2月「人はなかなか変わらないのウラガワ」
3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ」
4月「新たな出会いの不気味なウラガワ」
5月「良い季節でも人は病むウラガワ」
6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ」
7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ」
8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ」
9月「大人になりきれない人達のウラガワ」
10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ」
11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ」
12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ」
2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ」
2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ」
3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ」
4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ」
5月「働くということについて考えたウラガワ」
6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ」
7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ」
8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ」
9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ」
10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ」
※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。
2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
===
一年の最後の月は十二月だけれど、冬という季節でいえば始まりの月だ。そして十一月は最後の月ではないのに、秋という季節の終わりの月だ。
それもあって私は、十二月よりも十一月のほうがしみじみと過ぎ去った日々を思い返し、今さらながらに「あれはこういうことだったのか」「やっとわかった」と妙な発見や納得をしてしまうのだ。というあれこれを書いている、今月。
※
オシャレな若者の店でDJとして活躍している、トオル。息子くらい若いし、本来は何の接点も縁もないはずだが、あるイベントの共演がきっかけでちょっと親しくなった。
トオル、ちょっとオラついた雰囲気を出してはいるものの、実はかなりお坊ちゃまで有名大学も出ているし、それに相応しい顔だちと言動をしている。
それなりに女性とお付き合いもしてきたし、酔った勢いで風俗店に行くこともある。が、今は特定の相手はいないし、まだ結婚なんか考えられない今どきの若者だ。
そんな彼はモテる、といえばそうなのだけど、何か違う。ずばり、ストーカーに遭いやすいのだ。彼と知りあって五年くらい経つが、すでに五人くらい警察沙汰になっている。
トオルがDJをしている店に客として来るのは仕方ないが、自宅をつきとめて玄関に立つのは、通報されても仕方ない。あと、ツイッターやメールで「殺す」と書き送るのも。
しかし今までの彼女らは、警官に説教される、任意で事情聴取される、くらいでとどまっていた。それが先日、ついに逮捕者が出てしまった。
トオルと同い年の亜矢は地下アイドルだった時期があり、トオルがDJをしていた店でライブをやったこともある。そのとき、トオルに一目惚れをしたらしい。
亜矢はアイドルの夢をあきらめたというより、夢を変えた。トオルの妻になる、と。
テレビのニュースにはならなかったが、ネットではちょっと話題になった。それで私も知ったのが、亜矢は弱小とはいえ芸能事務所には所属していたことだ。
ざっと見るともちろん無名タレントばかりだったが、ある一人の所属タレントが目にとまった。正確には、元所属タレント。かつて所属していたタレントだ。