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第248回 「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ(2)
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第248回 「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ(2)

2020-05-30 23:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第248回 「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ(2)

    ◆もくじ◆

    ・「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん 
     『凶鳴怪談』が竹書房から発売
     『業苦 忌まわ昔(弐)』が角川ホラー文庫から6月に発売予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中

     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    「思っていたのと違う」「思った通りだった」というのは、良いことにも悪いことにも当てはまる。
    仕事で、ある有名芸能人の男性と朝から晩まで一緒にいたことがある岩井さん。
    仮に高山さんとするその人は、華やかな女性遍歴でも有名だ。
    世間に知られている息子のほか、娘もいるという話を聞いて……。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~18年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ
    6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ
    7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ
    8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ
    9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ
    10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ
    11月「今頃になってわかってきた出来事のウラガワ
    12月「とりあえず終えたかな、というウラガワ
    2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ
    2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ
    3月「どこか心残りの別れのウラガワ
    4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     さわやかな季節といえば、五月というイメージがある。卒業や進学、就職に転勤、それらは一段落ついて、少し落ち着いた雰囲気。でも、まだ新たな希望と不安の中にある。気温や天気でも、いろいろな不安定さと変調も来すことが多い月でもある。

    「思っていたのと違う」「思った通りだった」というのは、良いことにも悪いことにも当てはまる。というのを、五月の風に乗せて書いてみる。

                        ※

     仕事で、ある有名芸能人の男性と朝から晩まで一緒にいたことがあった。強面だが気さくで気配りの人で、楽しい時間を過ごさせてもらった。

     仮に高山さんとしておくが、私とざっくり同世代の彼は若い頃はちょっと、いや、かなりワルと呼ばれていたが、それを隠すことなく、むしろ売りものにしている。すべてコミで、「ああ見えて本当はいい人」というのが彼の一般的なイメージだ。

     高山さんは、かなり世間に知れ渡っている話もしてくれたが、ごく限られた関係者や身内にしか知られていない逸話もいろいろ教えてくれた。もちろん、ネットで検索しても出てこないし、過去に週刊誌などに書かれたこともないものだ。

     高山さんの華やかな女性遍歴は有名だが、今は独身だ。何度目かの奥さんとの間にできた息子さんも芸能界デビューし、高山さんほどではないが活躍している。

    「俺の子って、あの息子だけだと世間は思っているだろ。実はうんと若い頃、当時の彼女だった南美ってのが女の子を産んでるんだよね。もう四十近くになってるよ」

     高山さんによると、南美と結婚しなかったのは本人も妊娠に気づかないうちに別れ、何もいわず遠くに行ってそちらで産んでしまったからだそうだ。
    「当時は携帯もSNSもないから、いなくなったらそれっきりだったんだよね」

     ところが高山さんが芸能界デビューし、人気が出始めた頃、
    「いきなり南美が、五歳の女の子を連れて舞い戻ってきたんだ。あんたの子よ、って」

     え、本当に高山さんの子なんでしょうか、というのをいいかけて飲み込むと。
    「本当に俺の子か、って、誰もが疑うよね。俺もだったわ。だけど、その子が可愛くてね~。お父さんと呼ばれたら、うれしくなっちゃって」

     
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