エンジンに砂糖を入れて壊した伝説の破壊工作員の話をしましょう。
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どうも、薬理凶室のケダモノ、亜留間次郎です。

ガソリンに砂糖を入れてエンジンを壊すのは、日本で古い漫画だとはだしのゲンで描かれました。
Dr.STONEにも登場していますが、稲垣先生にそのネタを教えたのはワシです。

これは世界的に有名な話なので検証してみた人が沢山いて、YouTubeにも何本も動画があがっています。

結論から言えば、現代どころか第二次世界大戦ですらエンジンに砂糖が入ったぐらいでは壊れません。
初期型のTフォードまで古くなれば壊れます。

Dr.STONEに出てきた飛行機は動くのに必要な最低限の部品や機能しかないので異物混入や汚損対策が無いから壊れた事になっています。

砂糖水がエンジンに送られて燃焼すると、カーボンスラッジになってエンジン内部に溜まり、限界を超えるとエンジンが止まります。
要するにエンジンが動かなくなるほど、汚れが詰まる汚染物質を流し込む、ということですが、エンジンオイルや燃料系にはフィルターがあります。

エンジン内部にカーボンスラッジが溜まったとしても、現代ならエンジンオイルとフィルターの劣化速度が速くなるだけで数時間で壊れることはまずありません。

現代のエンジンに砂糖水を入れても、よほどの量を継続的に入れないと壊れないのです。

限界まで汚れたエンジンが止まる事を整備士さんは「カーボン噛み」と呼ぶそうで、こうなったら分解掃除しないと直らないとのこと。

このように実話としては珍しいのに、

「ガソリンに砂糖」が有名なのは、エンジンに砂糖を入れた「伝説の破壊工作員」がいたからです。

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