今日は悲惨なモルモットの話ですが、ツナさんは無関係です。
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日本でモルモットと呼ばれている動物は英語でguinea pigと呼ばれています。
これは首長鹿、ジラフがキリンになってしまったのと似ていて、本物のモルモットは全く別の動物です。
オランダから入ってくるときに間違えられたのが原因と言われています。

本物のモルモットの方は、最近はフランス語由来からマーモットと呼ばれる事が多いようです。
今日は18世紀のフランスやドイツで絵画から音楽に文学まで幅広くネタにされているマーモットのお話です。

クラシック音楽に詳しい人ならベートーヴェンの曲に『マーモット』があるのをご存じでしょう。
これは、ゲーテの作品に登場した劇中歌にベートーヴェンが曲を付けた物で、作詞:ゲーテ、作曲:ベートーヴェンという贅沢な曲です。

なお、この曲は動物のマーモットではなく「マーモット使いの少年」が歌っています。

欧州にはかなり近代まで、旅芸人の「マーモット使い」という職業があり、マーモットを調教して、楽器の演奏に合わせて踊らせていたのです。

ちなみに日本では、ベートーヴェンの曲だけ流用してオリジナルの歌詞を付けた「花売り」という日本語の曲もあります。

花売りも欧州では貧困少女が郊外で花を摘んできて町中で売る仕事なんですけどね。
一歩間違うと売ってる花がアレな場合も……

今回は、そんなドイツ文学とクラシック音楽の闇のお話です。

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