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なんてこった!サスケ元議員の「たったひとりの闘い」の驚くべき中身とは?

山口 そういえばさ、サスケ社長は昔、WWFに行って追い出されたことがあったよね?

サスケ お、追い出されてないですよ! 自分から帰って来たんです。

山口 なんで?

サスケ 契約する時に「年俸3億円じゃないと俺は出ない!」って言ったんですよ。

山口 は?(笑)

サスケ なのにヤツらが出した条件は、1試合400ドル!

山口 当時で4万円ちょいぐらい?

サスケ そうですね。「ふざけるな!」って話ですよ。俺はレスラーだけど、みちのくプロレスの社長でもあるんだよと。自分の会社を置いてアメリカに来るんだよ。そんじょそこらのポッと出のレスラーが来るのとはわけが違うんだ。「年俸3億円が飲めないなら俺は帰る!」と言ってやったわけですよ。

山口 で、「とっとと帰れ!」って言われたんだ?(笑)

サスケ いやいやいやいや。決して「帰れ」とは言われてないです。「1試合400ドルだったら帰る」と自分から言ったんです。

山口 交渉は誰としてたの?

サスケ ビンス(マクマホン)と直にです。

山口 ビンスに「帰れ!」って言われる前に、自分から「帰る」と言って帰って来たと!

柳沢 ワイルドだなあ(笑)。

サスケ そんな安いギャラでアメリカで試合をするくらいなら、みちのくから情報を発信した方がいいなと思って。というわけで、今日の話に繋がるわけですよぉ!

山口 お、ちゃんと段取りを考えてるね。

柳沢 今日は「地方分権とは何か?」をレクチャーしてもらいたいなと思って。

サスケ 私も政界を退いて6年も経ちますのでね。

山口 「退いて」って、政界も追い出されたわけでしょ?

サスケ ……そこは否定しません。政界は自分から出て行ったわけではないので(笑)。とにかく政界を退いて6年も経ちますから、いまの私が偉そうに言える立場ではないですよ。

山口 誰も偉そうに語れなんてひと言も言ってないですから、大丈夫です。今回はそういう人選をしてないし(笑)。

柳沢 こっちも、いきなり難しい話をされても理解できないし。

サスケ ああ、そうでしたか、そうですね。フランクな話ならいくらでもいいですよ。あの、テープはまだ回ってないんですよね?

山口 回ってるよ。

サスケ これ、映像じゃないんですか?

山口 じゃないよ。

サスケ 映像だと思って、映像用のマスクをいろいろ持って来たんですけどね。これはいらない、と……。

山口 忘れなければ、あとでちゃんと写真は撮るから(笑)。

サスケ 映像じゃなくて音なんだ。

山口 でもないよ。

サスケ え? WEB番組じゃないの?

山口 WEBマガジン。

サスケ ああ、文字か。

山口 今回はそう。だからいつも通りフランクに(笑)。

サスケ なるほど。わかりました。はい。

山口 この前、久しぶりに電話で話をした時に「道州制はもともと僕が目指してたことです」って言ってたよね。

サスケ そうそうそう、そうなんです。ネットで検索してみてほしいんですけどね。「岩手県議会」→「会議録データベース」→「発言等の検索」画面から、発言者「ザ・グレート・サスケ」、キーワード「道州制」で。私が道州制について質問してる議事録が出てきますよ。

山口 (しばらく調べて)ああ、ホントだ。

サスケ 平成16(2004)年9月定例会でのものですね。

柳沢 道州制について県議会で質問するためにいろいろ調べるよね。その時にブレーンはいたの?

サスケ 普通は県議会議員でも一人ぐらいブレーンはいるもんですけど。私の場合はたった一人で。これを私は「たった一人の闘い」と呼んでましたが。

山口 そのまんま! ひねりもなんにもない!(笑)。で、道州制について聞きたいんだけど。道州制って、言う人によって細かいところが違ったりもするじゃないですか。

サスケ そうですね。区分けのやり方だけでも人によっていろいろ違うし。でも、目的はだいたいみんな一緒だと思いますよ。

柳沢 その目的を教えて欲しいんだけど。

サスケ いまの行政というのは、国があって、都道府県があって、市町村があるじゃないですか。都道府県と市町村で二重行政になっていることがいろいろあって、「ぶっちゃけ、都道府県って必要?」という話になってるんですね。国と市町村だけでいいんじゃないかと。そうすればいろんな無駄が省ける。

削減できるお金が10兆円とか15兆円以上という試算も、私が岩手県議会で質問した当時から出ていた。そのためにまず末端の市町村の数を減らしていく。小沢一郎先生などは、全国300市町村にしようと言ってますね。これには私も大賛成で。実際にいま市町村合併はかなり進んできている。確実に道州制に向かってはいると思うんですけどね。

柳沢 二重行政の無駄を省くためにまず都道府県を取っ払おうと。市町村単位でいいじゃないかと。そこまではわかる。でも、それを大きくまとめる州というものを作る意味は何?

サスケ いま働いている都道府県の職員がいるわけですよね。都道府県議員も多いんですよ。これを州単位にすれば相当に数は減らせます。ただ、そういう人たちがある日、突然、仕事がなくなっても困る。ある程度の受け皿が必要ですよね。

柳沢 道州制の意味は公務員対策ってこと!?

サスケ ぶっちゃけ、受け皿は必要ですよ。あと、いきなり市町村になんでもかんでも任せても大変ですよ。だから、これまで都道府県がやってたことをざっくり任せる州があってもいいかな〜と。

柳沢 ぷぷぷぷ! 確かに道州制で公務員や地方議員をスリム化できるっていうのもメリットの一つだろうけど、そんなざっくりな道州制論だけでいいの?(笑)。

サスケ いやいやいやいやいや。ざっくりですから、ざっくり。

柳沢 住民サービスに関しては直接、市町村に任せると。いまの国と都道府県の行政は無駄が多すぎる。国よりは小さくて、都道府県よりは大きい州にしてそこにお金と権限を与えて、各州ごとに自由にやれ、というのが道州制でしょ? いくらざっくりって言っても(笑)。

サスケ いやいや、まあねえ。なにせ私も議員をやめて6年になりますから。私のデータも古いし。

柳沢 そういう問題じゃないだろ!(笑)。

山口 そう言えば、デルフィンが大阪和泉市の市議会議員になったよね。みちのくプロレス時代にデルフィンと政治の話をしたことはあった?

サスケ まったくないですね。そもそも話すらしないですし。

山口 あ、話すらしない(笑)。デルフィンとは仲が悪いんだっけ?

サスケ 悪いです、悪いです。

山口 そのデルフィンが市議会議員になったと聞いた時はどう思ったの?

サスケ また俺の真似をしてるなと。大阪プロレスとか沖縄プロレスとかローカル・プロレスを立ち上げたのも、覆面議員だというのも、全部、俺の後を追ってるだけじゃねえかと。まさに、「サスケの前に道はなし、サスケの後ろに道がある」ということですよね。これ、ぜひ、小見出しにしてください、はい。

山口 しねーよ!(笑)。

サスケ 私も6年前に政界を追い出されまして。でも、いまでも「また出て下さいよと」いう話はあって。「冗談じゃないよ。俺はもう絶対に出るもんか」とは言ってるんですけど。でも、道州制が完成したあかつきには初代の東北州知事は私でしょうね。

柳沢 もういい。今日は、ザ・グレート・サスケという人間が、地方分権に対する言葉を持ち合わせてないことがよ〜くわかった(笑)。


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