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【竹本幹男「カジノフォーリー・ビヨンド!」】 第15回 ミッキーのオメパカなお話 〜いまだから言える、3人の女の子への「ありがとう」〜
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【竹本幹男「カジノフォーリー・ビヨンド!」】 第15回 ミッキーのオメパカなお話 〜いまだから言える、3人の女の子への「ありがとう」〜

2013-12-20 20:00
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    第15回 ミッキーのオメパカなお話 〜いまだから言える、3人の女の子への「ありがとう」〜

    1976年の夏、オレは最後の「季節労働(夏は海、冬はスキー場)」になった与論島へと向かった。

    それまでオレは、冬はまず八方尾根(白馬)スキー場、次に栂池スキー場、最後が妙高高原スキー場。
    夏はまず八丈島、次に新島(この新島は2年続けて行った)、そして最後が与論島だった。

    いま思い返すと、この「季節労働の時期」は「半ホモ(半分ホモ、バイセクシャル)」を自覚していなくて、オス全開の時期だった。

    ひたすら女のケツを追いかけ回していた。

    当時は、いまほど女のお股が「オメパカ(友人の小川考案の造語。意味はオメコがパカっとひらくということ)」状態でなく、ペッティングまでは許すが挿入まではマラじゃなくてマレだった。

    よく「何十人とやった」なんてほざいているオッサンがいるが、ほとんどがホラ話。それなりにモテモテだったオレ様でさえ、ワンシーズンで一人か二人ぐらい。ペッティングならワンシーズンで5〜7人。そんなもんである。

    マジな話、これらの「女あさり」の時期は、オレは人生に向き合うことから逃げていたのだ。
    「人生なんて、いっときの快楽」なんていう快楽主義者を気取ってはいても、内心の空虚さは誤魔化しようがなかった。

    心の中では「こんなことを続けていて、本当にいいのだろうか?」という悶々地獄の季節でもあったといえる。

    なぜ、与論島が季節労働の最後のシーズンになったかは、ここで痛烈な屈辱的体験をしたからであった。

    当時、オレの年齢は26歳。
    まわりの友人たちの多くは就職をしていて、フリーターなんていう言葉がない時代、旅行客やバイト連中はほとんどがオレより若かった。
    たぶん、「このオッサン、いい歳こいて何してんだ」という感覚だったのだろう。

    与論島のバイトでのある夜。昼間仲良くなった数人と、子供の頃の駄菓子屋の「お菓子談義」で盛り上がった。
    しかーし、オレはいい加減に相槌は打ってはいても、彼らが次々と思い出すお菓子の名前を知らず、完全にカヤの外だった。
    彼らが二十歳前後だから、たった5〜6歳の年齢差にもかかわらず、話についていけなかった。

    そのとき、ふと「もう、こんなリゾートバイトもそろそろ終わりだな」と思った。

    その思いを決定的にしたのが、ビーチでのナンパだった。

    お盆を過ぎると、急に客が減り、夏のバイトも終わりが近づいたと感じられる。

    8月20日頃。オレは、バイトしていた民宿のバイトを早めに切り上げ、そのバイト代の一部で2日ほど島の観光を楽しもうと考えた。
    いざ1日いっぱい自由になったはいいが、これがほんとヒマなんである。バイトしていたときは、わずかの休憩時間に泳いだりナンパしたりしていたが、なんの束縛もないというのが、それなりに苦痛だというのがしみじみわかった。

    与論島のメーンは由比ガ浜なのだが、そこにはしょっちゅう行っていたのと、「遠浅(遠くまで浅いビーチ)」なので本格的に潜れないので、まだ行ったことがなかったビーチに向かった。

    数は少なくなってきていたが、まだまだ多くのピッチピチギャルがいた。オレはココロの片隅の「野生の呼び声」を表面には出さず、おいしそうな「極楽ランチ(顔も体もゴージャスな女の子)」を求めて、ビーチをうろうろ。
    そうそう「極楽ランチ」には出会えず、「スタンダード・ランチ」に切りかえてアタック開始。

    ところが、オレは多くの女の子からシカトされてしまうのである。

    ヘビーショック!
     
    なかには「うるさいんで、どこかへ言ってくれます」なんて言われる始末なのである。

     
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    最終更新日:2015-06-24 12:10
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