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第38回 あなたは短パンにロングコートの孔雀王を見たか?
大雪の翌日。悪天候ゆえ洗濯物が乾かない。部屋には洗濯物が氾濫。私は出来るだけ衣類を使用しないように配慮し、短パンに長袖シャツにロングコートという格好で外出した。防寒は完璧だ。
大雪で交通手段はマヒしていた。美術館へ行くのを諦め、私はレンタルDVD屋へ向かった。店内は子供連れのファミリー層で混雑していた。
大人がディズニーコーナーを占拠してはいけない。そう思った私はディズニーコーナーから移動した。声高に主張するつもりはない。一人の大人として為すべき行動をしたまでだ。
私は大人らしく大人しくアダルトコーナーに向かい、最新作をチェックした。視線を感じた。視線はアダルトコーナーの角に設置された監視ミラーだった。レジにいる店員が私を凝視している。通常、目線が交錯した場合店員側は目を逸らすものである。ところが店員は正義が完全に我にあるという過信から私から目を逸らさない。