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第31回 「16歳。運命の“自殺未遂”の日」の巻

今回からまた、オレの個人史を書いていこう。
この連載でこれまであまり触れてこなかった「高校時代」を3回ぐらい書く予定である。

今回は、高1の3学期に決行した「自殺未遂」の話。
クラ~イ話をいかに軽快に語るか悩んでおりやす。
まあ「自殺未遂」の話なんで、BGMにはぜひドラマ『高校教師』のテーマソング・森田童子の「ぼくたちの失敗」を聞きながら読んでチョ!
♪春の木漏れ日のなかで、君のやさしさに埋もれていたボクは弱虫だったんだよね♪

オレは、中学3年の頃は、マジに受験勉強を始めたので、1学期は学年30番くらいだったが、3学期は学年2~3番をキープするような優等生になっていた。
普通なら大阪の一流高校、当時の学区(八尾市出身なので)なら、高津高校、その下で八尾高校に進学するところ。
だが、オレの母親が新興宗教の熱心な「霊友会」信者だったゆえに、その霊友会が創立した東京の私立「明法高校」になかば強制的に、なかばダマされ、オレも「東京の高校」という幻想があったことで、15歳の春にその高校に入学してしまう。

だが、入学してビックリ仰天。
中1のときに、はじめて「ケツ毛」を肛門のまわりに発見したときの驚愕。
母親の鏡台に「テンガ」を発見したぐらいに仰天した。

無理して東京(寮生活)まで出張ってきたのに、モロの「馬鹿スカタン高校」だったのである。
なにせ、同じクラスに「This is a pen」をちゃんと読めない奴がいたほどだ。
なかには、モチ、優秀な奴も少しはいたけどもね。

オレを落胆させたもう一つの大きな理由があった。
中3のときに、オレは大恋愛をしていた。相手の「久美子」はモチのロン、大阪に残ったまま。
つまり、オレは恋人と離れ、わざわざ東京の高校に進学したというわけさー。