第66回 あなたはそれでもシルバー人材の活用を推進しますか?
超高齢化時代である。労働力不足である。人不足で倒産する会社もある。これからはシルバー人材を積極活用すべき…などと意識が高い人のように思ったのは先日、高速道路を走行していたときのこと。経済的にETCシステムを搭載出来ない私は、料金所に差し掛かると「ETCなし」という侮蔑的な案内に従って車線変更。すると人不足を機械化で補おうという魂胆なのだろうね、自動精算機が設置されていた。現在の自動精算機には人間のような手がない。つまり精算するためには精算機に自分の手が届く範囲に車を操縦しなければならない。極めて高い集中力と技術が必要だ。ストレスフル。悲しいことに私は操縦をしくじり、微妙に手の届かない位置に停車、後続のドライバーに嘲笑されながら車を降り、精算。その屈辱のなかで私は安易な機械化を憎み、シニア層が働くシニア料金所を渇望したのである。