先週惜しくもヌーヴォレコルトだけがハズレ 今週は巻き返す

秘書（や）先週のＷＩＮ５は10-13-９-13-４番人気で決着して448万2430円の払戻金。小渕さんは最後の中山11Ｒヌーヴォレコルトを外して惜しくもＷＩＮ４でした。振り返っていただけますか？

小渕：先週は前半の中山10Ｒと小倉11Ｒが大混戦で、ここで穴を拾えれば、あとは堅い決着で美味しい高配当が頂けるのではないかと踏んでいました。中山の10Ｒで６番人気のラヴィアンクレール、小倉の11Ｒで７番人気のタマモトッププレイが炸裂したときには、うまく作戦どおりに事が運んだと思ったんですけどね。あの力の要る馬場で牝馬のヌーヴォレコルトが勝ち切るとは…。ちょっと甘く見すぎてしまいました。


秘書（や）最も買い目を絞った中山11Ｒで唯一外れてしまうとは皮肉な結果でしたね。このあたりの見解をお聞かせいただけないですか？

小渕：お恥ずかしい限りです…。中山記念は、タイキパーシヴァルが引っ張ってロゴタイプが早目に進出するだろうから、あまりラップが遅くなることはないとみていたんです。しかも当日雨が降り、馬場は道悪。上がりの掛かる体力勝負の競馬だと思っていました。ヌーヴォレコルトは、実績こそ立派ですが、牝馬同士でのモノであり、しかもスローペースからの上がりが速いレースばかりを経験していたので、これまでとは違う体力勝負で牡馬が相手となっては、勝ち切るまでは厳しいと踏んだのです。まぁ資金に余裕があれば押さえておくべきだったのでしょうが、荒れそうな前走のレースで目一杯手広く買いたかったので、ここは絞るレースと決めてかかったのが失敗でしたね。イスラボニータは惨敗後の休み明けで馬がボケていた感じ。斤量も不利でしたし、道悪で持ち味を殺された印象もありますから、これで見限ってはいけません。


秘書（や）：今週は小倉が終わり、中山と阪神のみでの開催。どんなところに注意が必要でしょうか？オススメの１頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。

小渕：中山も阪神も開幕週を見る限りではかなり時計が掛かっていますね。切れよりもスタミナが求められる馬場といって間違いないでしょう。グリーンベルトなのでやや内が有利ですし、差し馬たちがキレを殺されることを考えると、やはり前残りには警戒が必要だと思います。今週は中山で弥生賞が行なわれますが、トライアルということで各馬慎重なレース運びになること必至。前めで運べるシャイニングレイが最も勝つ可能性が高いのではないかと思います。穴なら中山で強い内容があるトーセンバジルがおもしろいでしょう。

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小渕高慶（おぶち　たかよし）プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。