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木原 浩一さん のコメント

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木原 浩一
いつもありがとうございます

決定戦仕様ですからねー くれぐれも真似しないように(笑)
No.2
77ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
南4局オーラスです。トップ目東家(33400点)が役牌を1つ仕掛けて       ポン  ドラ この河です。2着目北家は30000点。その差3400点という状況で―― ピンフのみテンパイ。トップボーナスが大きなルールでどうしますか? こんなの本来問題にすらなりません。 切りリーチ。 「直撃」、「裏」、「ツモ」、いづれかの条件を満たせばトップをまくります。 おそらく100人いたら100人この選択をするでしょう。 ところが を切ってリーチするやつがいた。 この男の名は 鈴木たろう 競技麻雀界で屈指の実績を残すトッププレイヤーだ。 東家に鳴かれるかもしれないリスク、東家に放銃するかもしれないリスクを負ってまで 東家の現物 ではなく、敢えて を選んだその理由とは? ・リーチ棒を出すと4300点差、東家にオリられて流局してしまうかもしれない 東家にトップで終了する選択肢を増やしてしまうリスクがあるということ。 ・東家は をチーしてテンパイならある程度勝負するはず テンパイならば流局間際まで勝負する可能性が高い。逆転の条件を満たす項目の一つが「直撃」なのだから、条件を満たす可能性を高める選択ともいえなくもない。 ・アガリ止めがないルール。仮に東家のアガリになっても次のチャンスがある そのように考えれば考えるほど 打 リーチ、唸らせるような選択ではありませんか? 第16期雀王決定戦19回戦・南2局東家・ドラ 5巡目、たろうはここから をポンした。 首位の金とトータルで87ポイント差、この半荘でもトップの金と3万点差。 のんきに構えている場合ではない。 このまま親流れ = 敗退確実  といった状況なのだ。さらに をポンして2副露、そしてイーシャンテンにこぎつけた牌姿がこちら―― 仕掛けた ポンと ポンがうまくブラインドになっている。 たろうにアガらせたくない上家の金も、これでは を抑えにくいだろう。 イーシャンテンになった金から打たれた 。当然のテンパイ取りと誰しもが思ったが、たろうはここで に目もくれず、当たり前のようにツモ山に手を伸ばした。 ち、ちょっと待ってくれ 今の状況をもう一度整理しようか。みんなもよーく聞いてくれ。 もう絶対に絶対に落とせない親番で 自分で をポンしている 受けのイーシャンテン 仕掛けたらタンヤオドラ2の両面テンパイになる チーをここでスルーしたのだ 一体何事かと思った。だって100人いたら100人がチーする牌ですよ? それをスルーする意図とは何か? そう、 金からの直撃狙い ということですよ。 もしもこのままテンパイしようものなら、次の は確実に仕留められる。 チーテンの 待ちでは、待ちが透けてしまうので絶対に金をとらえることはできない。 ※2枚目の をチーされて「は?、たろうさん何してんの??」となる金の表情 スルーした理由はわかる。多少の余裕がある状況ならそれもわかる。 だからといってこの後がない状況で―― いや、後がない状況だからこそ効果的なのか。 麻雀のセンスとは 100人が100人同じ選択をするような打牌にも 「他に何か良い方法はないか?」と思考を巡らせる柔軟な発想力。 そして  限られた時間の中で思いつくこと、閃くこと  なのではないかと思う。この選択が良いか悪いかは別にして、選択肢のひとつとしてあることが素晴らしいと思いました。
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このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。