もしも高校野球児に「甲子園に行きたい!」と相談を受けたら
どうしますか? 夢を後押ししますか? それとも反対しますか?

自分の意見に従わせたいとき、自分の主張を通したいときに
「統計」や「データ」を使う人が多いです。例えば――

全国の高校の数は4800
校、各開催50校が出場できるとしたら
甲子園の出場確率は約1%です。確率が低いので止めておきなさい。

こんな風に説得されたとして納得する人がいるでしょうか?
数字自体は間違っていないのですが、違和感を感じる人のほうが多いでしょう。

正確な数字を知りたければ母集団の選別は必須

そう、地方の山村にある野球部員が9人しかいない高校と
甲子園出場歴多数、私立名門の強豪校が同じ確率のわけがないのです。

7cd0db9d549b7f8a020cb571ab59ec480e767205

チートイツの出現率は2.5%だから狙わないほうが良い。と説得されたら
違和感を感じるでしょう。その数字は選別されていない全体の数字だからです。

当たり前ですが道中0トイツの牌姿がチートイツになる確率と
牌図の手牌で最終的にチートイツになる確率が同じな訳がないのです。

母集団の選別されていないデータが、いかに無意味かということがわかります。

チートイツは平均値よりもテンパイ頻度で考える

任意の3牌を引く確率は3/34と考えると約9%、テンパイまで
平均10巡かかってしまいますよー と言われたら敬遠されそうですが

5巡以内にチートイツイーシャンテンがテンパイする確率は4割弱

牌図の手牌はまだ3巡目、8巡目に6400以上確定のリーチが
打てる確率が4割近くもあるのなら、役牌をスルーして狙ってみたくなりますね。

言い方ひとつで、かなり成功する印象が変わってくると思います。
数字を使って
自分の主張を通そうとするケースはかなり多く見られますが

その数字、母集団の選別はできているのか?
曲解を生むような表現になっていないか? 見極めることも大切ですね。