燕雀の志10

最後は去年の8月の頭だったか。
それ以来オンレート雀荘のゲストには入っていない。

Mリーガーの選考には過去の雀荘勤務経験は無関係。
だからMリーガーを目指して雀荘勤めを辞めたというのは少し違う。

正確にいえば5年前、雀荘メンバーを辞めた時に
今後は雀荘勤務以外の仕事で生計を立てていこうと思ったのだ。

ゲストと称して雀荘勤務を再開したのは単純に収入の問題。
当時は実入りが少なく、先行き不安だったのでこちらからお願いしたのだ。

本当は収入の目処が立ったところで辞めれば良かったのだが
雀荘は慢性的に人手不足、僕がシフトに入れば社員の誰かが休むことができる。

それが喜ばれたんだよね。辞めにくかったというよりも、役に立っているのが
少し嬉しかったのかもしれない。そんなわけでゲストのほうも続けていたのです。


初めてフリー雀荘に足を踏み入れてから約30年
フリー雀荘で勤務するようになってから約15年

僕にとってフリー雀荘は、人生そのものと言っても過言ではありません。
その間であった様々なエピソード、あの事件のことなども含めて

僕が雀荘を辞めることを決意した経緯を
これからゆっくりと話していきたいと思います。


箸休め的な感じで読んでもらえれば幸いです。
結構長くなりそうですので週1回くらい、何回かに分けて連載予定です。



第1章へ続く