役牌ドラ3の両面テンパイしたシーンです。
リーチを打つか? ダマテンにするか?
小林選手はダマテンを選択します。
この選択を見た同卓者の鈴木大介選手が――
あのダマテンは温い
と、ご自身のYouTubeで持論を展開していました。
ます、ダマテンのほうがアガリ率が高い前提で話します。
リーチとダマテンのアガリ率に
大差があるならダマテン優位は揺るがないでしょう。
逆にリーチとダマテンのアガリ率が
小差であれば少差であるほどリーチ優位に傾くわけです。
ここまでは当たり前の話だと思います。
この場におけるアガリ率の差をどれくらいに見積もるか?
これが「リーチ派」と「ダマテン派」の争点になるわけです。
結論から話すと――
僕はリーチ優位だと判断します。
まず、が1枚も打たれていませんよね。
caseA・大介選手がを打っていた場合
大介選手はをツモ切る
可能性が高いという情報になるわけですよ。
caseB・松ヶ瀬選手がを打っていたら
松ヶ瀬選手はをツモ切る可能性が高いという
情報の他にも、通常よりもが不要になる可能性は高く
既に仕掛けている園田選手も
松ヶ瀬選手から出たをチーしていないわけですから
園田選手もが不要になる可能性は
通用よりも高いのではないか? と予想するわけです。
が1枚も打たれない = 山にごっそり ×
が1枚も打たれない = 誰が打つかわかならい 〇
という意味で、ダマテンとリーチの
アガリ率の差は大差にならないのではないか?
というのがリーチ優位の大きな根拠の一つ。
門前手よりも副露手に目が向くのが雀士の性です。
大介選手はここでではなく
のトイツ落としを選んでいますが
これは園田選手に対して
よりものほうが安全と判断しているからです。
松ヶ瀬選手のも園田選手に対して
鳴かれたくない、または放銃ケアをしていると思われます。
つまり、仕掛けている園田選手に対して
安全そうな牌で待っているのならダマテンが優位になり
園田選手に対して危険そうな牌で待っているのなら
リーチ優位になると思います。これも大きな根拠の1つです。
ドラのを含め自由に打たれたくないからリーチ
というのもありますが――
自由を奪ったせいでがより打たれにくくなった
赤字と青字で相殺ですかね。
場にが1枚も打たれない
仕掛けている園田選手に対してが危険
この2つの判断要素でリーチ優位を主張します。
では本題「ダマテンは温いか?」という話に移りますが――
これは優劣の差の話ではなく
主義主張のぶつかり合いの話なので
たまたま強い言葉になっただけで、リーチよりも
ダマテンのほうが圧倒的に劣ると思っているのならば
それはそれで間違っていると思いますよ。
10巡目ダマ4翻両面はダマテン有利というデータがある
という主張を見かけましたが
これは完全に間違っている考え方と言いますか――
自分の主張に都合の良いデータを挙げて
自論の補強している良くないデータの使い方だと思います。
「10巡目+ダマ4翻+両面」
この局面の優劣を判断する時に
これだけのデータでは不十分で――
「待ちが1枚も打たれていない」
「副露者の非現物である」
データを取るならば
この条件も加えてみてほしい
「対戦相手雀力が一定水準以上」
欲をいうならこの条件も加えてほしい。要するに――
・上家にマンズのホンイツがいるような
・全員からが1枚ずつ打たれているような
・副露者が複数いて、既にテンパイ濃厚というような
赤字のようなサンプルもひっくるめて取った
データを出してきても説得力が無いということです。
数字は嘘はつかないが嘘つきは数字を使う
この局面におけるデータが必要なのに
全く違う局面のデータを持ち出されても意味がないでしょう。
コメント
コメントを書く私は黙ってても出なさそうでリーチを打ちますが、どっちもアリかなぁと思ったので、両者の言い分はかなり微妙だなぁとは思いました
そこまで大差でもない選択を絶対と言い切る人も、もう少し謙虚にならないと成長しやんのでは?と思ったし、データを持ち出して来た人もちょっとズレてると思ったし…
結局第三者の
その場で状況見ながら決める方が良い気がするわ、
って意見が一番しっくり来てました
いつもありがとうございます
>大差でもない選択を絶対と言い切る人
これはたぶん「俺のほうが強いんだ!」という主張に近いものを感じますね。傍から見てる分には「もっとやれ!」って思っちゃいますけどw