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木原 浩一さん のコメント

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木原 浩一
いつもありがとうございます。

僕の場合、30手前くらいからこうした物忘れが多くなりましたね。こんな話で励まされたということであれば、僕も話した甲斐がありました(笑)
No.2
126ヶ月前
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突然ですが皆さんは、歳をとる度に「物忘れ」激しくなってきたりしませんか? 僕なんかはもう、同時に物を頼まれると片方のことをすぐ忘れたり、1時間前に食べた昼食のことをすっかり忘れて出前を頼みだしたり、降りる駅でトイレに入り用を足したら降りるのを忘れて帰りの電車に乗ってたり 「さっきの何待ちでしたか?」と前局のことを聞かれ「え?・・・あう・・・ん??」と答えられなかったり、トイレットペーパーを買いに行くためだけにコンビニへ外出したのに、買ってきたのはなぜかレッドブルだけだったり(笑) いやいや、全然笑い事ではないのですが、とにかくもう酷いものです。 「き、木原さん。それで麻雀大丈夫?」 と思われる方もいると思います。そういった疑問に胸を張ってお答えします。 「はい、全然問題ありません!」 そう、このコラムは記憶障害自慢のコラムではありません。麻雀のコラムなのです。 歳をとるとこうして失われていくことも少なくないのですが 逆に伸びていく部分だってあるのです。皆さん、それはなんだと思いますか? 麻雀において経験を積み重ねることによって伸びること。それは「体感」だと思います。ご存知の通り、麻雀は目に見えない部分が多く占められているゲームです。見えないところまで予測しようとすることはとても難しいことです。ただ―― なんとなく鳴いたほうがよさそう。 なんとなくオリたほうがよさそう。 なんとなくアガれそう。 理屈でどうこう考えるよりも、なんとなくこうしたほうがいいんじゃないかな?と思うこと。それが「体感」です。「経験則」と言いかえてもいいでしょう。 プロ協会 A リーグの話です。オーラスをトップ目(34300点)で迎えたのですが、ラス目の東家(11700点)、 2 着目の西家(30300点)、 3 着目の北家(23700点)、この3軒リーチに挟まれてしまいました。 これに対し、ポンから仕掛けて東家に危険牌を勝負してテンパイを取り、共通安全牌及び通りそうな牌が何牌もあるにも拘らず、その後も進撃の協会プッシュを敢行。結果は北家に放銃し、3着まで転落してしまいました。 以前ならこの3軒リーチ、傍観していることが多かったと思います。西家のアガリはトップ陥落確定ですが、東家のアガリは連荘で、北家のアガリは打点次第。 自分のアガリがなくてもトップで終了する可能性も十分ありますし、東家、北家に放銃すると3着以下まで転落する可能性もあるのです。そう考えるとリスクに見合わない選択のような気がしてきますよね。 しかし、リーグ戦は40半荘。決定戦進出確率は3/15、相手は歴戦の強者です。そう簡単なものではありません。むしろ相当恵まれないと通過はできないでしょう。 10年以上リーグ戦を戦ってきて、こうしたリスクを負ってでも獲りにいかなければ勝ちきることは難しい。というのが僕の今の「体感」です。今の、と申し上げたのはこれから変わっていく可能性もあるということです。 「体感」を鍛えるためには練習が必要です。ルールは違ったとしても、毎日のように牌を握る。そして考える。その過程で考え方が変わっていくこと 1日単位で急激に変わることなどありませんが、1年、3年、5年と経つ度に、以前は絶対だと思っていたことがひっくり返る。それは極々自然なことだと思います。 「現状に不満があれば変化を求め、現状に満足ならば変化を恐れる」 意固地だったり、自分の考えを曲げられなかったり。それが悪いことだとは全く思いません。勝つことだけが麻雀の全てではないのですから それでも今の麻雀に不満があるのなら その不満を解消するための工夫はしたほうが良いのではないかと思うのですよね。 「満足な豚より、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスの方が良い」 ということですね。たとえ記憶が曖昧になろうとも、練習量でカバーする。そこで培った「体感」までは、きっと忘れることはないはずですから。
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このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。