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ya27817さん のコメント

平均ではなく分散で考えないと、リスクリターンの分析はできませんよ。平均でしか考えない思考法は凸からの伝統芸みたいになってますが、何とかならないのですかね
No.1
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
東1局・南家0本場  チー   ドラ   「 ロン。2000点です」 アガリ者が2000点を GET !放銃者が2000点を失いました。 ここで皆さんに問題です。 アガリ者が獲得したのは本当に2000点なのでしょうか? なぞなぞの類ではありませんよ。最後までよく聞いて下さいね。 天鳳のような完全順位戦のルールにおいて、 獲得したのは点数ではありません 。 仮に4人の雀力が完全に互角だったとします。 その場合、ゲームを始める前の最終着順はこのようになるかと思います。 1着 25% 2着 25% 3着 25% 4着 25% これを天鳳の10段配分( 天鳳システムと期待ポイント )で考えます。 (90PT×0.25)+(45 PT×0.25) - (180PT ×0.25)= -11.25PT   雀力が互角の4人と天鳳10段配分で打つ場合、1半荘あたり平均で 11.25PT 失うということです。 この平均値のことを 「期待ポイント」 といいます。 話を元に戻しましょう。獲得したのは本当に2000点ですか? 東1局に2000点を獲得した場合の最終着順、 こちら の解析を参考にしてみました。 1着 30% 2着 26.5% 3着 23.5% 4着 20% (90PT×0.3)+(45PT×0.265)-(180PT×0.2)= 2.925PT 始める前よりも、平均値が 14.175 PT も 上回ります。 つまり東1局に2000点をアガることによって、この 14.175 PT という平均値 「 14.175 PT の 期待ポイントを獲得した 」 ということになります。 そうです、獲得するのは点数ではないのです。 天鳳のような完全順位戦のルールでは、最終着順以外の 評価項目がありませんので 点数獲得は期待ポイントという評価を上げるための手段に過ぎない ということです。直接素点が評価点となる他のルールと、完全順位戦の大きな違いと言っていいでしょう。 ここまでの話を聞いて―― 「へー?2000点でもこんなに期待ポイントが上がるものなんだー」 「じゃあオレも東1局からガツガツ2000点を目指すぜ!」 そう思った方もいらっしゃるかと思いますが、 ちょっと待て むしろここから先が大事な話なのです。 期待ポイントを最大にする考え方 ―― 東1局・南家0本場・4巡目   ドラ 上家から打たれた を仕掛けるかどうか―― 東1局に2000点を獲得することが、あれだけのプラスになる話はしましたね。 仕掛けるかどうか?というのはまた別で、今度は 選択の 比較 の話です。 仕掛けた場合の期待ポイントと、仕掛けなかった場合の 期待ポイントを比較し判断する こと 東1局に8000点獲得した場合の最終着順、 こちら の解析を参考にしてみました。 1着 40% 2着 30% 3着 20% 4着 10% (90PT×0.4)+(45PT×0.3)-(180PT×0.1)= 31.5PT 始める前よりも期待ポイントが 42.75 PT も 上回ります。 そして 選択の比較 の話です。例えば―― A・2000 点のアガリ確率が50%の場合  14.175 PT ×0.5 = 7.0785PT B・8000 点のアガリ確率 が30%の場合   42.75 PT × 0.3 = 12.825PT AとBのアガリ確率20 % 差 間で、 他家にツモられたり、他家に放銃してしまったりする可能性があります。そうした マイナスの期待ポイント を減算して比較するのですが―― ・・・どうやって算出するの?? はっきりいって算出できません。 放銃確率15%、被ツモ確率20%、横移動確率15%、流局確率20%(仮) それぞれの期待ポイントを合算した数字に×0.2ですね。 配給原点からの流局や横移動は期待ポイントが+です。 期待ポイントが大幅にマイナスするのは放銃の場合ですが 3900放銃で - 29.15PT 、8000放銃で - 52.45PT 程度です。 それに0.15×0.2ではAとBの数値が逆転するほどのマイナスにはなりません。 これを参考にした上でもう一度考えましょう。 東1局・南家0本場・4巡目   ドラ 上家から打たれた を仕掛けるかどうか―― 仕掛けると2000点です。Aで2000点50%の期待ポイントの例を出しましたが この巡目とはいえ、ペン 待ちではアガリ確率 50%は大きく下回るでしょう。 逆に仕掛けなかった場合のアガリ確率は、3 0%ギリギリですね。少し下回るかな? Bの例は8000点でしたが、これは門前テンパイなら12000点まで見込めます。以上のことを踏まえた上で 選択の比較 です。どちらの方が有利かといいますと 4巡目なら を仕掛けない方が有利 という判断になるでしょう。しかしながら 「東1局でも2000点獲得は、最終着順にあれだけの影響を及ぼすので――」 ということだけを判断材料にし、自分のアガリ打点の可能性を考慮しないのはどうかと思います。 確かに仕掛けても期待ポイントはプラスに転じます。それは間違いないのですが 仕掛けない時の期待ポイントと仕掛けた時の期待ポイントの差 を仕掛けると、その分の期待ポイントを損する選択といっていいでしょう。 期待ポイントを最大にする考え方、いかがでしたでしょうか? 麻雀にはありとあらゆる判断材料があります。 ひとつの考え方に傾倒するあまり、ほかの大事な判断材料を軽視したりしてはいませんか?    
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このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。