木原 浩一さん のコメント
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デモンストレーションを兼ねた第7回ブロマガ杯・特別予選は zeRo さんの優勝でした。おめでとうございます!!すばらしい対局でした! ブロマガ杯は2トップ先取の勝ち抜けルール。見所は何と言っても お前だけにはトップを獲らせないぞこの野郎! とする戦略的思考。 その方法は色々あると思いますが 今回は決定的シーンをいくつか 取り上げて 紹介したいと思います。 gousi (Cさん)1勝で迎えた2回戦の南3局。 トップ目は東家 gousi 。 zeRo (Aさん)が2フーローでソーズの染め模様。 どんよく ( D さん)はこのテンパイから―― 抜いた。 どんよく は親番を残しているとはいえ自身 のトップはほど遠い。 この半荘で gousi にトップを取られては試合が終わってしまう。 ならばに zeRo に抜き打って マンガン放銃なら自分がトビ終了で3回戦へ勝負を持ち越せる。 zeRo のテンパイも、テンパイだとしても待ちは不明だが 3本も矢があればどれか刺さってくれるのではないか?という巧妙なアシストプレイ。 実はこの時、ひっそりとテンパイを入れていた タケオしゃん 。 彼も自身 のトップよりも、点差的に zeRo のまくりに期待していたのであろう。 形式的にテンパイを維持していたのは gousi がリーチと来た時のための緊急回避用、 もちろんこれをアガらず打 としていた。 zeRo は3フーローしていよいよテンパイ濃厚。こうなったら完全に任せてしまっても良いと判断した タケオしゃん は、ここでテンパイを崩す。 差し込むか?と思ったのだが、ここは gousi の現物の だった。 なぜだろう? や を切ればほぼ当たってくれそうなのに―― なるほど。自分の放銃は gousi のトップを一旦 zeRo に捲らせる事ができるかもしれないが、その場合は僅差でオーラスを迎えてしまいピンチは続く。 どんよく が明らかにアシストにいっている状況だ。ここでうまく どんよく が差し込むことができれば、オーラスを待たずして決着が付くかもしれない―― なんという間合い。そしてそれに応えた どんよく 。 もちろんそういった未来も想定して、マンガンを作りに行った zeRo も―― まさに三位一体の攻防で、 gousi のトップを引きずり下ろしたのであった。 http://www.nicovideo.jp/watch/1450880775 牌譜 http://tenhou.net/0/?log=2015122121gm-0009-17163-69853513
gousi (Aさん)1勝、 zeRo (Bさん)1勝で迎えた3回戦オーラス。 gousi の勝利条件は、どんよく (Cさん) からのマンガン直撃、またはハネマンツモ。 そのリーチを受けて zeRo の手牌。 gousi と どんよく の点差は12700点差。 つまりあのリーチが、倍満でなければ自分からは当たられることはないということ。 gousi に捲られると試合終了。ここはリーチを無視して どんよく のアシスト&差し込み、そして どんよく が手詰まらないよう安全牌を開拓する打 とした。 いや、これは静止画で見ると簡単に見えますが 短い制限時間の中、これだけのことを反射的に考えられる麻雀脳が素晴らしいと思う。 同じく自分からは当たれないと判断して を曲げたタケオしゃん。 マンガン直撃ゲームENDのプレッシャーの中 をポンしたどんよく。 そして間髪いれずにピンポイントで差し込む zeRo 。 タケオしゃん のリーチも、 どんよく の仕掛けも、 zeRo に対する信頼ゆえかもしれません。 http://www.nicovideo.jp/watch/1450881014 牌譜 http://tenhou.net/0/?log=2015122122gm-0009-17163-3943271a 4回戦は東1局に どんよく (Dさん)渾身の四暗刻が炸裂する!! しかしこれで簡単に終わらないのがブロマガ杯。 次局唯一未勝利の タケオしゃん (Dさん)が価千金の倍満ツモ! これで どんよく 以外他2人の役割分担は決まったか? 東3局 gousi はテンパイ。対面の どんよく が仕掛けている。 さてどうするか。東家 タケオしゃん の河と、 どんよく の河を一瞥して―― なんと!ドラの !! どんよく に鳴かれにくそう タンヤオの可能性が高まった タケオしゃん のアシストにいった! これに応えた タケオ しゃん。見事 どんよく からの直撃に成功! 役満ツモがたった2局で捲くられてしまうと―― 次局、 zeRo はこのテンパイをダマテン構えてからの―― どんよく の トイツ落としを見るや ここは来ないと判断し、この巡目にツモ切りリーチを敢行。その心は―― それを受けた gousi 、無筋連打からのドラ切り。渾身の差込に成功し どんよく の勝ち抜けを阻止して勝負は5回戦に持ち越しとなったのでした。 四暗刻がたった2局でまくられた上 3局目にはゲーム終了・・・ なんという逆転劇でしょうか! http://www.nicovideo.jp/watch/1450881256 牌譜 http://tenhou.net/0/?log=2015122122gm-0009-17163-c3870b29 これ以外にも見所満載、あんなに短い制限時間の中、卓上で会話が行われているような意思疎通。麻雀の勝負というより、まるで演舞を見ているような勝負でした。 対局者のみなさん。素晴らしい勝負をありがとうございました! というわけで 第7回ブログマガジン杯 は1月を予選期間、2月より本選を行います! ・ 第6回ブログマガジン杯ワンデイ予選 ・ 第6回ブログマガジン杯予選結果発表 ・ ブログマガジン杯、本選、準々決勝について ・ ブロマガ杯準々決勝終了 大会の流れは前回の記事を参考にしてください。 みなさんもこの超条件戦を経験してみませんか? 多数のエントリー、心よりお待ちしております!
このブログマガジンは、オンラインネット麻雀「天鳳」の最高峰である「天鳳位」を、現役のAリーガープロ雀士である私こと木原浩一が、本気で目指し日々奮闘する様を描いた自戦記、「天鳳」の実戦譜を使った戦術論、麻雀に関するコラム&エッセイ等を、思いつくままに徒然と更新していくものです。
だって面白かったじゃないですかー(笑) 参加の方是非お待ちしております!
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