アート PCゲーム 80年代

 
本日の美術のお時間は、シヴい正統派グラフィック・アートです。

古きよき80年代には当たり前のようにアメリカの書店に並んでいました。しかし、今は消滅してしまったのが「Computer Gaming World」というゲーム情報誌。

かつてのPCゲーマーさんなら、当時最高の雑誌としてご記憶のことと思われますが、表紙に描かれたイラストの数々も、かなり最高にカッコ良いアートが掲載されています。

時代を感じさせますが、そのレトロっぽさがいま逆に新しさを感じさせます。ギャラリーをどうぞ。


ギャラリーはこちら


お、5.25インチ・フロッピーディスクがモノリスとは斬新ですね!

80年代初期はフォトショップもまだ開発されておらず、100%手描きでアナログ、写植屋さんもガンバっていた時代ですので、皆さんがタイヘンなご苦労を通じてモノ作りをしていました。

80年代初期から中頃まで「Computer Gaming World」のオリジナル・アーティスト、アート・ディレクター、フォトグラファーと3役をこなしていたティム・フィンカスさん。

カレは、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』でもボックスアートや、ブック・イラストレイションも手掛けていたヤリ手で、このCGWマガジンが創刊された1981年より休刊する85年まで、ほとんど全てのカヴァー・アートに関わっていたのだそうです。ということで、今回のギャラリーは、フィンカスさんご自身がベストワークだとするコレクションより抜粋していただいたモノ。

たとえばロックバンドのアルバムなどと同様に、ゲーム専門誌が愛される理由は、記事の内容もさることながら、こうした表紙のアートとが、丸ごと全部でひとつの作品となっているトコロなのでしょうね。


80年代PCゲーム雑誌の表紙アートがカッコよすぎ[Kotaku JAPAN
[pics courtesy of the Computer Gaming World Museum via Kotaku]

(岡本玄介)