空は飛べずとも、憧れのロケット(らしきモノ)に乗り込めるゾ!
今の時代に生きる我々が、気軽に宇宙へ飛び立つのはまだ難しい段階ですが...とりあえずは宇宙船みたいな建物に住んだり、出入りするコトによって、スペース・トラベルへの欲求を満たすことはできるかもしれません。
でもそんな建物、一体ドコにあるのでしょうか? ただ近未来的なだけでなく、いかにも飛び立ちそうな高層ビルは、けっこう世界中に点在しているんです。
まず手っ取り早いのは...大宮駅西口(!?)。あまりの近さにビックリですが、そのビルの詳細とそのほか世界の宇宙船ビル紹介は、以下へと続きます。どうぞ!
■ロケットビル(日本、埼玉県)
バブル時代の遺産だという黄金の建物(トップ画像)は、埼玉県さいたま市にあり、中にはバーやデザイン事務所、そして「ロケット保育園」などが入る雑居ビルとなっています。最上階はかつてグルグルと回転する展望台だったようですが、今では止まっているそうです。ちょっとザンネンですが、関東にお住まいの方はぜひとも行ってみましょう。
■ガーキン・ビルディング(イギリス、ロンドン)
正式名称はサーティーセント・メリー・アクス。2001年にノーマン・フォスター氏によってデザインされ、2004年にオープンした高さ180メートルの建物です。二重ガラスや建造物内のシャフトの効果などで、使用電力を一般のそれより半分に抑える省エネルギー技術を採用。昼は明るく、ほぼ自然風による上手な空調コントロールで、冷暖房費もコスト減という、まさに未来のビルディングです。
(写真:Flying Fin/Flickr、Gaston Bastini/Flickr)
■オリエンタル・パールタワー(上海、中国)
正式名称は東方明珠電視塔。上海テレビ塔とも呼ばれる、高さ468メートルのこの建物は、昔の人々が思い描いた未来のロケットそのものといったデザインですよね。オープンは1994年で、2007年まで上海でイチバン高い建造物でした。5つの小さな球体はホテルとなっており、25の部屋を有しています。最上階はおみやげ屋と展望台、そして回転レストランがあります。
タワー内には2階建てエレベーターが走っており、その速さはなんと秒速7メートルだとか! ちなみにですが、10月に訪れた際、この塔は昔のシルバーな輝きを失っており、黄ばんでくすんで汚れておりました...。実はキレイにするにも莫大な費用が掛かるそうです。
(写真:thewampyhri/Flickr、Eric D. Fleury/Flickr、Antonio0106/Flickr 、wstay.com/Flickr)
■ファースト・バプティスト教会のベルタワー(アメリカ、アラバマ州ハンツビル)
世界最大の、プレハブでできた尖塔は高さが約70メートルあります。塔のスルドさもさる事ながら、壁画が宇宙っぽいですね。ここでお祈りすれば、心の小宇宙(コスモ)が感じられそうですw
(写真:Adam Campbell/Flickr)
■ロケット型倉庫(ドイツ)
1930年代後半に、バウアート・ウィンケル・カンパニーのリオ・ウィンケル氏によって建てられたもので、ドイツのあちこちに200コ以上が存在しているのだとか。ドレもが600人を収容できるという巨大さ!
(写真:Bojan U/Flickr、meerkat-messerschmitt/Flickr、-NEIL-/Flickr)
■セイル・タワーもしくは地区行政センター(イスラエル、ハイファ)
アンテナを除くと、この建物は地上113メートルあります。しかし建築的には137.2メートルなのだとか。デザインはIsraeli Amar-Koriel Architects社によるもので、オープンは2002年。正面から観ると、発射台に寄り添ったロケットといった感じですね。
(写真:Roger Russell on Flickr、Halfen.it)
■メモリアル・トゥ・ザ・マーターズ(ブルキナ・ファソ、ワガドゥグー)
西アフリカにあるこの建物は、ロケットというよりも科学特捜隊の基地みたいなデザインですね。これまた昔の人達が思い描いた未来のビルといった雰囲気。
(写真:Skyscrapercity、Isuru Senevi)
■ふれあいプラザ なのはな館(鹿児島県、指宿市)
高齢者等のための文化・スポーツ活動等の交流施設にしては、まるでジェットモグラが地底から這い上がってきたかのような、奇抜すぎるデザインの建造物。デザインは建築家の高崎正治さんによるものです。オープンは1998年ですが、現在は休館しているそうな。でも体育館やゲートボール場の使用はOKですって。
(写真:Kenta Mabuchi/Flickr)
ほとんどの人たちは、コレをドイツの飛行船ヒンデンブルグ号に似ていると言うそうですが...いやいや、コイツは確実に宇宙からきたスペースシップですってば(笑)
(写真:Hiroyuki Tateyama/Flickr (first、second))
■スコット・モニュメント(スコットランド、エディンバラ)
高さ61.11メートルで、ヴィクトリア調のゴシック様式ロケットがコチラ。コレは1832年に亡くなった作家、ウォルター・スコット氏を記念して建てられた塔で、建造は1841年から1844年の間だそうです。デザインは独学で建築を学んだ、ジョージ・メイクル・ケンプさんによるもの。
(写真:The Library Of Congress/Flickr、 (Nagus)/Flickr)
■柳京ホテル(北朝鮮、平壌)
1987年に建造が着工されたものの、1992年に資金不足、電力不足、飢餓といった情勢であえなく工事がストップ。それ以降、窓ガラスもないまま15年間も放置され、世界最大の廃墟となりました。「傾いた北朝鮮式シンデレラ城」とも揶揄された高さ330メートルのこの建物は、2008年よりエジプトの企業オラスコム社が工事を再開し、一応2012年の4月までに完成させようとしていたそうな...。でもまだ出来てないんですよね(苦笑)。
3枚の翼は長さ100メートル、幅が18メートルもあり、もし完成できれば、世界で第4番目に高い建造物になるそうですが、設計ミスと、元が水田だったという地盤もあり、傾いているだけでなく、15年の放置期間でコンクリートが劣化しているそうな...(汗)
(写真:Joseph A. Ferris III/Flickr、John Pavelka/Flickr.)
さてさて、モノ凄く宇宙ロケットらしいビルディングから、そうかな? と思わせる建造物まで、世界中にはイロんな建築デザインがありますね。日本にはまだまだ、西新宿と名古屋にも未来的な専門学校だってありますし、世界中を探せばまだまだ出てきそうです。
読者の皆さんも、もしドコかスペースシップ的な建物があるのをご存知でしたら、ゼヒとも教えて下さいネ!
An Incredible Gallery of Buildings that Look Like Rocket Ships[io9]
(岡本玄介)
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