味方を敵と誤認して撃っちゃうヘタレゲーマーでも能力向上してるんでしょうかね。
『コール オブ デューティー』の新作買おうかな...なんて悩んでいる方の物欲を、「脳にイイから」と後押しさせちゃう研究結果が出ました。そう、その研究によれば、FPSをプレイすることは脳にイイらしいんです。 どんなゲームをプレイするかによって、脳への影響も違うという研究は以前からありました。ゲームが脳に与える影響に関しては、悪影響があるなんていう報告もありますが、ぼけ防止、うつ症状やPTSDなどを軽減させるのに役立つなど、ゲームがいい影響を与えるという報告もあるのです。
今回発表されたトロント大学の研究によれば、FPSなどの「アクションゲーム」をプレイすると、視覚情報を瞬時に認識する能力や注意力が向上するそうですよ。この研究では、これまでゲームをプレイしたことのない人を被験者をいくつかのグループに分け、一つのグループには10時間FPSをプレイさせ、他のグループには代わりに3次元のパズルゲームなどをプレイさせたそうです。すると、FPSをプレイしたグループでは、パズルゲームのグループとは違う脳の活動が見られたとか。
ゲームをプレイする前後に、ターゲットとなるオブジェクトを他の多くのモノの中から見分けさせる作業を行い、被験者の脳波を記録しました。 FPSをプレイした被験者たちは、この作業で最も目覚しく成果が向上しており、脳波も大きく変化しました。その一方で、パズルゲームをプレイした者も含めた他の被験者たちには、そのような変化はありませんでした。
これまでに行われた研究でも、ゲームをプレイした人は、しなかった人とは違う脳波パターンを示していましたが、その原因や影響についての結論は出ていません。もともと視覚的に鋭い人がアクション系のゲームを好む傾向があるのは、その人がそういう脳波をしているからではないか? という可能性も考えられるからです。
研究者たちはまた、視覚認識能力と注意力は、日々生活する中で行われる「重要な日課」にとても重要な能力だとも語っています。例えば、車の運転やパソコン画面内の情報をモニターする、または、子供のおもちゃで散らかった部屋をこけないように歩く、などの日常生活への影響です。 ゲーム中の暴力表現がプレイヤーに与える影響についてはまだ意見が分かれるところですが、少なくともFPSプレイヤーのほうが運転が上手だったり、散らかった部屋を歩く能力が高い可能性があるという事なんでしょう。だからといってこの人の運転する車には乗りたくないですけどね!
Top photo:Shutterstock
「FPSは脳の知覚・注意力を向上させる」という研究結果[Kotaku Japan]
Action Videogames Change Brains, Improve Visual Attention [Science Daily via Kotaku]
(abcxyz)