しかもラジコンで自分の思い通りに動かせるなんて!
ピクサーのCGアニメ映画『WALL・E』に登場する、キュートなロボットの「WALL・E」。もし彼がリアルに存在し、動きまわったりなんかしたら、ドレだけ愛らしいのか...皆さんは想像したことありませんか?
その夢を現実のモノとしてマジで創り出しちゃったのが、カリフォルニア州ベイカーズ・フィールドにお住まいの、マイク・マクマスターさん。以下で、現実世界で完全再現された「WALL・E」が動きまわる様子や、制作の裏話をお楽しみください。どうぞ!
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関係ないけど、柑橘系になったデス・スターにも注目ですヨ。
「R2−D2 ビルダーズ・クラブ」という、R2−D2を造る愛好家たちの集まりに参加しているマクマスターさんですが、2007年にクラブの仲間がジョークで「WALL・E ビルダーズ・クラブ」も作っちゃおうか? なーんて言ったのがキッカケで、ホントに本気で「WALL・E」を造ってしまったのだそうです。
超絶にリアルな「WALL・E」は、すべてが金属パーツで出来ていると思いきや、実は頭部など、トコロドコロのパーツは発泡スチロールと厚紙を使って組み立てているのだとか。いやいや、言われても判りませんってば!
構想から完成までに、5年の歳月を要したというこの「WALL・E」ですが、R2−D2と違って、現実に存在しないロボットのディティールや、ましてやサイズなども、どのように算出したのかが気になるトコロ。
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スクリーンショットやポスター、その他の印刷物を参考にしたんです。(サイズについては)ビデオテープやルービックキューブなど、現実に存在するモノを掴んだ「WALL・E」の手のサイズを計算し、そこからボディー、そしてアタマへと向かってパーツの大きさを逆算的に割り出しました。サビなどの汚しのペイントは、YouTubeで指南ビデオをたくさん観て学んだんです。
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実は手の関節にもギアが入っていたり、ムネの電子パネルはアルドゥイーノ系の基盤が組み込まれているので、かなり映画に忠実に動いたり喋ったりします。
やっぱり、最も造るのに苦労したのは、そのキャタピラだそうです。映画版を完全再現したいけれど、同時に実際に現実の世界でも使えないといけません。木を削ってマスターを造り、型を造って量産、組み立てを行ったとのことです。
コントロールにつきましても、プロポの右レバーはキャタピラでの移動を操作し、左レバーは頭部を270度回転させて動かすコトができます。左右に付属したリモコンでは、喋ったり音楽を流したりという操作を行うのだそうです。
とにかくアタマを軽くしたお陰で、細かくスムーズに頭部が動くので、ホントに命を持っているように見えますね。
もしかすると、まだまだ新しい機能が増えるのでしょうか? 今後も「WALL・E ビルダーズ・クラブ」に期待しておきましょう。
Making a Real Life-Size Wall-E Robot (Geek Week!)[Tested via Kotaku]
(岡本玄介)
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