もはや弁当箱の名を借りた、キャラクター博物館かもしれません。
アメリカ・ジョージア州にあるリバーマーケット・アンティークモールは、クラシックカーを始め、様々のアンティークコレクションを展示している博物館。オーナーであるアレン・ウッドボールさんの膨大なコレクションを展示しているのですが、その中でもランチボックス博物館はもっとも中心的なコレクションなのだそうで、2000個以上のヴィンテージ・ランチボックスが展示されています。
日本人にもなじみの深いキャラクターから、まったく知られていない作品まで、様々のコレクションをご覧ください。
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古いアメリカのランチボックスは取っ手の付いたアルミ製の簡易な構造で、昭和の頃によく見られた「どかべん」を彷彿とさせるビッグサイズになっています。
それにしても、ウッドボール・コレクションのキャラクター指数の高いことといったらありません。アメリカのヴィンテージ弁当箱にはキャラクター商品しかないのかと思うほどですが、中には加熱式ランチボックスなどの珍品も含まれているようです。
そんなわけで、動画に登場するランチボックスに描かれている作品を紹介しますと、ルーニー・テューンズやハンナ・バーベラなどのカートゥーン・キャラはもちろん、スタローンの『ランボー』や、ジョン・ギラーミン版の『キングコング』などの映画キャラクターも含まれています。ランボーの弁当箱をどういった層が購入するのか知りたいところですが、一応ティーンエイジャー向けの商品という扱いになっているようです。
その他には、『スーパーマン』や『スパイダーマン』などのコミックヒーロー、マテル社の『マスターズ・オブ・ザ・ユニバース』などのメディアミックス・ヒーローがありますが、こちらはマーチャンダイズとして非常に理解できるところ。
また、テレビドラマのランチボックスも多く作られており、『名犬ラッシー』や『わんぱくフリッパー』、SFドラマ『巨人の惑星』や『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』などは理解できるものの、『俺たち賞金稼ぎ!! フォール・ガイ』の弁当箱はキャラクター商品的にかなりニッチな気がします。
それにしても、ミュージシャンからスポーツ選手にいたるまで、アメリカのランチボックスが実に多様なキャラクターを起用していたことがわかります。ちなみに、ウィキペディアによると、アメリカで初めて公認のキャラクター弁当箱が発売されたのは、1935年。描かれていたのはミッキーマウスだったそうです。
その後、キャラクター弁当箱の中心的な製造を行ったのがアラジン・インダストリーズという会社ですが、同社が1950年に初めて発売したのが、動画にも登場する『ホパロング・キャシディ』というキャラクターのランチボックスでした。
1904年に作家のクラレンス・E・マルフォードによって創作されたカウボーイ・ヒーローは、当時のアメリカでは国民的なヒーローとして知られており、『ホパロング・キャシディ』のランチボックスは、初年度で60万個以上を売り上げる大ヒット商品になったそうです。
© Captain Lucas, Inc.
Cool Hunting Video: The World's Largest Lunchbox Museum[Vimeo]
Cool Hunting Video: The Lunchbox Museum[Cool Hunting]
[Lunchbox Museum Columbus Georgia]
(キネコ)
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