人形は愛すべき存在ですが、映画の中では恐ろしいアイテムとして扱われることも少なくありません。そんな映画の中の怖いお人形を、ランキング大好きのWatchMojoが、トップ10にまとめていたので紹介したいと思います。
それでは、以下から動画と詳細をどうぞ!
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10位『デッド・サイレンス』のビリー
あるカップルの元に、突然送りつけられた大きな腹話術人形。この人形を手にするやいなや、女性は舌を引きちぎられて惨殺された...!
『ソウ』のJ・ワンが監督したホラー映画。人間の少年くらいある大きさの古ぼけた人形は、幽霊に取り憑かれている要素を抜きにしても不気味です。また、人間を殺して人形にするという映画のアイディアもゾッとします。ストーリーは緩く進み、ラストで畳み掛けるように盛り上げるタイプのホラー。多分、この映画で1番怖いのはパッケージの絵でしょう。
9位『トリロジー・オブ・テラー』のズニ人形
テレビ映画の本作に登場する呪いのズニ人形は、魔力を封じ込めていた金のネックレスが取れてしまったことから封印が解かれて大暴走し、持ち主をナイフで執拗に襲う。
風呂に沈めても、閉じ込めても、オーブンで焼いても死なないズニ人形。何をしても死なないというのは人形ホラーのありがちな設定ですが、それでもやっぱり怖いです。
8位『ドール・ハウス』のドーリー
メキシコの廃人形工場を買い取った男性。家族を連れて引っ越した先で、世界中の少女を喜ばせる美しい人形を作ると意気込むが、7歳の娘ジェシカが工場で3歳児くらいの大きさの大きな人形を見つけたことから身も凍るような恐ろしい体験をすることに。
ジェシカは、ドリーを見た瞬間に「可愛い!」と言って大喜びですが、グワッと目を見開いた(ように見える)ドリー人形は決して可愛い人形とは言いがたく、少女の感性に驚かされます。最初は目を動かす、ジェシカを取り込む、姿をくらます程度のドリーですが、本領発揮しだしたら怖いなんてもんじゃありません。
子供の頃に見ていたら、確実にトラウマになったことでしょう。Watch Mojoでは8位のランクインですが、訳者個人としては、トップ3入りしてもおかしく無い作品だと思っています。
7位『マジック』のファッツ
冴えないマジシャンのコーキーは、心機一転、腹話術師として成功を収める。相棒である腹話術人形のフィッツはまるで生きているように喋り、コーキーとコミュニケーションをとるようになるが...。
コーキーの別人格なのか、悪霊に憑依されたのか...、コーキーが操作していない時でも、ファッツは生きているような表情を見せます。自分が腹話術で命を吹き込んでいると承知しているにも関わらず、コーキーがファッツに振り回されているのも怖いところ。
6位『ポルターガイスト』のピエロ人形
閑静な住宅街に引っ越して来た家族を襲うポルターガイスト現象。ある嵐の日、末娘が姿をこつ然と消してしまう。そんな中、その住宅街が墓地の跡地に作られたものだと知り...。
襲って来る云々抜きにして、デザインを自重してほしいくらい恐ろしい外見をしたピエロ人形です。『IT』のピエロもそうですが、このピエロ人形も、人をピエロ恐怖症にする責任の一波があるのではないでしょうか。
5位『パペット・マスター』シリーズのブレイド
エジプトの呪文を使いパペットを操る人々。彼らの意思でパペットは正義の行いも、残虐な殺人も行いもする。
残酷な殺人パペットでありながら、ファンが多いブレイド。黒いトレンチコートに身を包み、切れ味の良いナイフで犠牲者を滅多刺しする姿は、恐ろしいけれど、どこか滑稽で、見ているうちに怖さよりも応援したくなるから不思議です。
4位『ドールズ』のアンティークドール達
嵐の夜、車が立ち往生して古い屋敷に助けを求めた人達を迎えたのは、優しく上品な老夫婦と、おびただしい数の人形達。この人形達は、恐ろしい殺人人形だった...。
この映画に出て来る人形は、外見や種類問わず、一体残らず全て残虐な殺人鬼です。しかし、子供の心を忘れない純粋な大人と、人形を大切にする子供には手を出しません(場合によっては攻撃しますが)。彼らが殺すのは、継子を虐める継母や、娘を疎んじる父親、マナーのマの字も知らないはすっぱな女など。人形達は生き生きと残酷な殺人を繰り返します。そして、ラストは衝撃のハッピーエンド。恐怖と爽快感を同時に味わえる貴重な人形ホラーです。
3位『夢の中の恐怖』のヒューゴ
1945年のオムニバス形式映画。自分の意思があるように喋っているように見える腹話術人形のヒューゴ。彼は段々と暴走し始め、オーナーですら制御不可能となってしまう。そして、徐々にオーナーの精神を蝕み始める。
ヒューゴは、このランキングに登場する殺人人形とは異なり、直接手を下すタイプでは無く、パートナーである腹話術師のフレルを自殺に追い込みます。この映画は、ホラーというよりサイコスリラーで、ヒューゴが呪われた人形なのか、それともフレルの別人格なのか曖昧なまま物語が終わります。しかし、どちらにせよ、大きな腹話術人形が暴走する様は気味が悪いです。
2位『死霊館』のアナベル
念願のマイホームを購入し、浮かれる家族。しかし、入居初日からトンでもない霊現象に襲われることになる。
それでなくても大きい人形は怖いのに、顔は目を見開いていて恐いし、人間へのアプローチの仕方が不気味です。アナベルは派手な動きは見せませんが、最小限の行動で最大限の恐怖を与える術を知っているようです。なお、この作品は近年稀に見るきちんと怖いホラー。人形云々を抜きにして、オススメです。
番外編『ソウ』のジグソウ人形
猟奇殺人鬼ジグソウが繰り広げる殺人ゲーム。殺人方法は、目を覆いたくなるような残虐なものが次から次へと登場。
ジグソウ人形が直接危害を加えるわけではありませんが、画面に映し出される不気味なピエロ人形には恐怖を覚えます。こんな人形は家に飾りたくありません。
番外編『ピノキオ・ シンドローム』のピノキオ
弁護士の女性が殺人犯の残した手作りのピノキオ人形を持ち帰り、手違いで幼い娘が手にしてしまった。ピノキオ人形に魅了された少女の周りで、恐ろしい事故が起こり始める。全てはピノキオの仕業なのか...?
ピノキオが包丁で襲って来るのは、そこまで恐ろしいものではありませんが、持ち主の子供を殺人犯に仕立て上げ、その親を子殺しにするというのが、これ以上無い程の恐怖です。
番外編『アサイラム/狂人病棟』の縮尺人形
精神病等にやってきた新任の医師。彼は、そこで発狂した元院長が入院しているので、その人物を当てることが出来たら合格と言われる。そこで彼は入院患者一人一人の妄想話を聞くこととなる。
ピーター・カッシング主演の1972年のオムニバス形式映画。恐怖の縮尺人形は第4話に登場するもので、今見ると大して怖くありませんが、当時は人々を恐怖に陥れました。ストーリー全体はまとまりがあり名作です。
番外編『メイ』のスージー人形
外見に自信が無く、奥手で人付き合いも苦手なメイを思って、母親が手作りの人形をプレゼントした。スージーと名付けられたその人形は、メイの親友として長年話し相手になっていた。ある日、メイは恋に落ちるが、想いが成就しないとなると暴走し始める。そして、スージー人形が壊れたことをきっかけに、メイは取り返しのつかない大事件を起こし始める。
スージーの外見は決して美しいとは言えません。そして、非常に地味な方法で自己主張します。ただ、この映画において、本当に怖いのはスージーではなく、主人公のメイ。もの凄く奥手な女性が大暴走する様はとても不気味です。メイのラストの叫びには胸が痛くなるかもしれません。
1位『チャイルドプレイ』のチャッキー
売り切れ必須の大人気人形グッドガイを、偶然手に入れた少年。しかし、その人形には殺人鬼の魂が入っていた。そして、人を殺めることが趣味のような極悪非道の人形は、再び人間として蘇る為に、少年を生け贄にしようとする...。
言わずと知れた殺人人形チャッキー。シリーズ化されるにつれ、恐怖の人形というよりギャグ要素が強くなって来ていますが、オリジナルと『2』には、それはそれは恐ろしい描写が沢山ありました。特に、オリジナルのチャッキーに電池が入っていないことが判明したシーンは、今思い出してもゾッとします。
チャッキーが1位というのは面白みに欠ける結果のような気がしないでもないのですが、如何だったでしょうか。知名度や怖さを考えると当然のことなのでしょう。皆さんの知っている怖い人形があれば、是非、コメント欄で共有して下さいね。
[via Top 10 Scary Movie Dolls]
(中川真知子)
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