ハムスターのカラカラ(回し車)は、どんなに必死になって回しても、どこにたどり着くわけでもありません。単なる運動不足解消のアイテムです。しかし、回し車を人間が回したら、一緒に住んでいる人の生活を尊重し、思いやる気持ちを学べるようです。

今回は、io9が取り上げた、ニューヨークのBoilerギャラリーで展示されているパフォーマンスアートを紹介したいと思います。

では、以下から淡々と回し車を回す人達の動画と詳細をご覧ください。
 


【大きな画像や動画はこちら】

 


巨大な回し車の内側と外側に住む人たち。必要な家具(見た所洗面所は無いようですが...)は回し車に備え付けられており、どちらかが何かしたい場合は、ルームメイトに移動してもらうしかありません。この部屋に住む場合、お互いがお互いの都合や意思を尊重して暮らさなくてはいけません。

こんな不便極まりない部屋(?)は「In Orbit」というパフォーマンスアートで、建築の社会効果を試すものなんだそうです。製作者のワード・シェリーさんとアレックス・シュウェダーさんは、2月28日から3月9日までの10日間、この部屋で過ごすのだそうです。

時間差で眠り、他の家具まで到達したいときは、相手にも協力してもらわなければなりません。何をするにも、常に相手を意識して生活しなくてはなりません。これは、1日でもキツそうです。10日もやれば、悟りが開けてしまいそうな勢いです。

それにしても、ハムスターのカラカラがアートになる日が来るなんて、想像したこともありませんでした。アートの世界って、本当に奥が深いですね。


In Orbit [Pierogi via Neatorama via io9

中川真知子

関連記事

RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/03/the_spinning_house.html