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まぁ、100歩譲って開発してもしっかりと管理してくれれば良いのですが、そう上手くも行かず、一般市民を巻き込む大惨事になることもしばしば...。今回は、そんな映画の中の間抜けだけど深刻な事態を引き起こしたブラック企業を紹介したいと思います。では、以下からio9が選んだ10社をどうぞ。
1. 『バイオハザード』のアンブレラ社
アンブレラ社は、「人々の健康を庇護する」を社訓にしているにも関わらず、生物兵器を開発してゾンビを大量生産し、人々の命を脅かしている、まさにブラック企業です。ゲームや映画で見る限り、建物や研究室の設備は素晴らしく、一見するとクリーンな会社に見えますが、アンブレラ社に務めるのはどうしようもない間抜けや狂人、極悪人、世界が滅びる様を嬉々として観察するような人物ばかりです。
2. 『エイリアン』のウェイランド湯谷社
エイリアンを生物兵器にしようと暗躍するウェイランド湯谷社。同社は、ゼノモーフの危険性を把握していたにも関わらず、それを伝えずに、リプリー達をノストロモ号で惑星LV-426に送り出しました。結果、ノストロモ号の生存者はリプリーたった一人に。しかも、多数の犠牲者を出してもなお、同社はゼノモーフへの拘りを捨てません。続編の『エイリアン2』では惑星LV-426に植民地を作り、消息を絶った開拓民の調査という名目で、再びゼノモーフの存在を伏せて調査隊をLV-426を派遣。『エイリアン』よりも多くの命を奪うことになりました。
3. 『HEROES』のプリマテック製紙会社
「組織」の表向きの顔として存在するプリマテック製紙会社。元々は世界平和の為に能力者の追跡・監視を行い、危険な人物を排除していました。シーズン1では、世界を病から解き放とうとニューヨークでの核爆発を計画。シーズン3では、組織の特別施設から凶悪な能力者の脱走を許してしまいます。能力者の存在を隠す、世界の平和を守ると言いながら、その計画の詰めは甘く、組織で働いている人達のスキルも余り高くありません。
4. 『アバター』のRDA(資源開発公社)
エネルギー問題に直面した地球を救うべく、なんとしても衛星パンドラの希少鉱物アンオブタニウムを手に入れたいRDA。最初は、世間の評価を気にして「パンドラの住民ナヴィとは平和的に交渉を~」と言い、巨額の資金を投入してアバターの開発に勤しみ、ナヴィの心を解きほぐそうとします。しかし、それが長期化しそうだと感じ始めると、今までの努力や世間体は捨てて武力行使に出ます。最終的に力でねじ伏せるのであれば、最初から莫大な研究費や貴重な時間を費やす必要は無いのでは?
5. 『ドールハウス』のロッサム社
人間の記憶を抜き取り、違う人格をインストールする技術を開発した製薬会社のロッサム社。彼らは、富裕層の顧客のニーズに合わせて異なる人格を入れたドールと呼ばれる生身の人間をレンタルする、言わば闇の人間着せ替え人形製造会社です。彼らは他人の人格をインストールするというコンセプトを売り出した為に、富裕層が不死になることを実現してしまいます。そして、最終的には中国政府に技術を盗まれ、それをきっかけにアポカリプスまで引き起こす事に...。ロッサム社は、アポカリプスの直接的な原因ではありませんが、この技術が後にどれほどの影響を与えるかを予測出来なかったという点では十分に責任があると言えるでしょう。
6. 『ブレードランナー』のタイレル社
タイレル社は、高度な知能やずばぬけた身体能力を持つヒューマノイドのレプリカントを開発しました。レプリカントは、頭脳・思考力・知性・判断力を持ち、時間の経過と共に人間同様の感情まで得るようになりますが、致命的な肉体的欠陥の為に4年で死滅してしまいます。人間にはこなすことのできない過酷な労働に就き、徐々に自分たちの置かれている状況を理解し、迫り来る死に恐怖するようになる彼らが、製造元であるタイレル社に寿命を伸ばしてもらおうと反乱を起こすのは、容易に想像出来る話ではないでしょうか。他者を思う感情が欠落しているのはレプリカントではなく、タイレル社の他ありません。
7. 『スーパーマン』のレックス・コープ
スーパーマンの宿敵であるレックス・ルーサーが社長を務めるレックス・コープ。ビジネスとしては大成功を収めている同社ですが、社長が打倒スーパーマンの為に会社の資産の半分を費やしてしまうなんて問題大有りです。この「スーパーマン殺害計画予算」を会社の為に使ったら、世界中のスーパーパワー以外の問題を全て解決できる上に、レックス・ルーサーが望んでやまないスーパーマン以上のヒーローになれたのではないでしょうか。
8. 『ターミネーター』のサイバーダイン社
サイバーダイン社は、戦略防衛コンピューターシステムであるスカイネットの開発に成功。しかし、自我に目覚めたスカイネットは人類を邪魔者と認識し、核ミサイルで人類滅亡を計ります。サイバーダイン社は、人類を滅ぼすことを目的にスカイネットを作ったのではありませんが、結果的に人類対コンピューターの戦争を引き起こすことになりました。
9. 『ヴィデオドローム』のスペクタキュラー・オプティカル
刺激に飢えた大衆の心を支配しようと企てる闇の組織、スペクタキュラー・オプティカル。その手法は、暴力と官能に満ちたビデオを見せる事で脳に腫瘍を作り、幻覚を見せるというもの。人間の三大欲求のひとつであるエロに目をつけたのは、賢いと同時に卑怯です。
10. 『ロボコップ』のオムニ・コンシューマ・プロダクツ(オムニ社)
ロボコップを開発した会社は、ブラック企業の鑑です。会議中に社員がロボットの暴走で事故死されても、「あれは軽いミス」扱い。上層部は社員を人間扱いしていません。しかも、同社の上層部は凶悪犯罪者と密接な関係です。そして『ロボコップ2』では、犯罪者をロボコップにするという史上稀に見る馬鹿なアイディアを採用し、またしてもお披露目会を血の海に! しかも、こんな大失態を犯してしまったにも関わらず都市再開発計画で業績を回復しようと、私設特殊部隊リハッブなる警備隊を使って、開発計画の邪魔になる住人を強制追い出し、もとい、強制収容所送りに。やりたい放題の会社に付いていけないと、自殺する社員が続出。これほど酷い会社は、そうそうありません。
いかがでしたか? どれもブラック企業ではありますが、登場する映画本編が名作なのは事実。是非上記作品のいくつかの貴重な現場が見られる、メイキング映像や舞台裏写真もご覧ください。
[via io9]
(中川真知子)
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コメント
コメントを書くブラックというよりダーク企業w。