ゴジラのルーツをたどる旅は、情熱の国からやってきました。

第五福竜丸の被爆事件に始まり、核の恐怖や自然災害のメタファーとして常に人類の前に立ちはだかる大怪獣ゴジラ。その原点を探るドキュメンタリーを、スペインの映像制作会社Producciones 451が制作中です。


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そのタイトルは『ゴジラ&ヒロシマ:ザ・ドーン・オブ・カイジュウ・エイガ(原題)』。日本をはじめ世界各国の著名人へのインタビューを通じて、ゴジラを生んだ核とはなにか、そして広島とはなにかを探ります。



1954年3月1日、アメリカ軍によるビキニ環礁での水爆実験によって日本の漁船が被爆した、いわゆる「第五福竜丸事件」。予告編には現在の第五福竜丸の姿も登場しており、日本をはじめとした各国での丹念な取材をうかがわせます。

日本からのインタビュー参加者は、スーツアクターの中島春雄さん、薩摩剣八郎さん、映画監督の金子修介さん、手塚昌明さん。そしてシリーズ第1作『ゴジラ』の主演俳優であり、7月の日本公開を控えるレジェンダリー版『GODZILLA』でもカメオ出演を果たした宝田明さん。

特に初代『ゴジラ』のスーツアクターである中島春雄さんと、昭和から平成シリーズにかけての代表的なスーツアクターである薩摩剣八郎さんのインタビュー出演は、特撮ファンにとっても映画ファンにとっても貴重なものだと言えそうです。


中島春雄さん

初代「ぬいぐるみ役者」の中島春雄さん


薩摩剣八郎さん

ゴジラシリーズもう1人の立役者、薩摩剣八郎さん


第五福竜丸

今も残る「第五福竜丸」


予告編に登場する第五福竜丸の姿は、夢の島公園にある「東京都立第五福竜丸展示館のもの。海外の目を通じてゴジラ発祥のルーツをたどる映像体験は、ゴジラという存在が単なるKAIJU(怪獣)ではないことを改めて思い出させてくれそうです。



今だ広島・長崎の記憶も生々しかった当時の人々に、第五福竜丸の事件はどのように受け止められたのでしょうか。そして、予告編で宝田明さんが語るように、福島での災害を経た現代日本人の目には、新たなゴジラはどのように映るのでしょうか?

ドキュメンタリー映画『ゴジラ&ヒロシマ:ザ・ドーン・オブ・カイジュウ・エイガ(Godzilla & Hiroshima: the dawn of the Kaiju Eiga)』は、今夏に公開される予定になっています。

日本での公開は未定ですが、ぜひ日本人の元にも届けられることを願っています!


Godzilla & Hiroshima - Trailer (English subtitles) [YouTube]
Official Trailer - Godzilla™ & Hiroshima: The Dawn of Kaiju Eiga [YouTube]
Producciones 451

キネコ

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