流麗な外見のみだけでなく、機能がゴツい電車もご紹介します。 まさしく線路は続くよどこまでも...とばかりにレールの上を走る電車。地上に限ってですが、人類の発明史上イチバン速く、そしてチカラ強い移動手段ですよね。 コアな鉄ちゃんも、ライトな電車男も、お好みの車両はイロイロおありかと思いますが、今回はJALOPNIK読者が選んだ、ユニークかつ斬新でカッコ良い電車を勝手にベスト10方式でお届けします。 それではさっそく、以下からどうぞ!
 
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第10位:ドナー・パスのロータリー除雪車 普通の列車が通れないほど、大雪が積もった時に出動する除雪車。コチラは雪をかき分けるのではなく、フロントに付いた巨大車輪を横回転させ、雪をすくい上げて排雪します。その姿はとてもダイナミック。動画でその様子をご覧いただければ一発です。

コレはメンテナンスが大変なため、今では希少な車両となってしまいました...が! たとえばカリフォルニア州レイク・タホ付近のドナー・パス・ロードでは、しょっちゅう走っているそうです。実物を観たいですね。 推薦者:Proud to drive a beater.

第9位:スイス国鉄Re620形電気機関車
見た目ではゼンゼン判りませんが、コチラは世界で最もパワフルな電気機関車なのだそうです。勾配の激しいアルプスの山岳地帯では、貨物列車や旅客車両を引っ張る必要があるので、この車両は1万500馬力を誇り、0-60メートルまでの距離を5.8秒で突っ走るチカラが備わっています。縁の下の超絶すぎる力持ちといった電車です。 推薦者:killernoodle
写真:gnm2010

第8位:新幹線E954形電車(愛称:Fastech 360)
「Fast」と「Technology」を合わせて作った造語がニックネームの新幹線。ウィキペディアによりますと、JR東日本が最高速度360km/hで営業運転を行うためのデータ収集を目的として開発した試験電車だそうです。だから360なんですね。 この電車のキモはその速さでもデザインでもなく、緊急制動用として飛び出す空気抵抗増加装置(空力ブレーキ)がすっごくネコ耳なので、ファンの間では擬人化されたイラストまで描かれているってトコロでしょう。うーん、色んな意味で日本らしいw 推薦者:Car-less Hoonigan
写真:Getty Images

第7位:ジェット機関車M-497(愛称:Black beetle)
飛行機に搭載するターボ・ジェット・エンジンを、2つ頭に載っけたブラック・ビートル。時速296キロメートルという、世界最速の機関車としての記録を40年間、しかもつい最近の2009年まで破られなかった電車なのだそうです。しかし、これを造ったニューヨーク・セントラル鉄道による経営難の末、紆余曲折を経て1984年に完全廃車。アイディアとしては、『MGS3』のシャゴホッドと同じですねw 推薦者:beefStu
写真:Getty Images

第6位:LNERクラスA4蒸気機関車4468 マラード
スチームパンク的で、カラーリングも超カッコ良いこのマラード号は、時速203kmという蒸気機関車の世界最高速度記録を持っています。風洞実験を利用して設計された、空気力学的に優れた車体をもってして、1938年にドイツの機関車が持っていた記録を破り、現在でも公式な記録保持車両なのだそうです。999と一緒に銀河を走っても良さそうなカッコ良さ! 推薦者:Myloh
写真:gabludlow

第5位:UAC ターボトレイン
ガスタービン・エンジンで発電した電力で、モーターを駆動する電気式ガスタービン機関車。これもまた世界の最速機関車の中のひとつとして名を馳せています。そして、振り子式車両としても初期のもののひとつだそうです。ちょっとだけエヴァ2号機っぽい顔をしているような...?  推薦者:DocWalt
写真:Bengt Mutén

第4位:フィンランドの装甲列車
戦闘があるような土地では、列車までもが装甲・武装している場合があります。ですがフィンランドの装甲列車に限っては、壁に使うブロックや砂袋を使って車両を護っているというからオドロキです。ソレもその筈、時代はフィンランドが内戦を起こしていた1918年辺り。白衛軍が所持していたこの列車は、赤衛軍用にロシアが造った先進車種に勝ったとあって、地元では大人気だそうです。 推薦者:Stig-a-saw-us wrecks
写真:Wikipedia

第3位:シーネンツェッペリン
何がイカしているかって、車両後部に付いたプロペラですよ。ソレだけでも充分ですが、23年もの間時速230キロメートルで走った記録を保持し続けたという、ちゃんとした速い電車なのです。ちなみに前から観た写真はコチラ。日本の新幹線にソックリですね。空力を考えるとこうなるんでしょうか。 推薦者:magman007
写真:German Federal Archives

第2位: 上海トランス ラピッド
2002年12月、世界初の商業磁気浮上式鉄道として、浦東国際空港と上海市郊外を結んで開通したリニアモーターカー。訳者の私は乗車した経験があるのですが、走行中はとても静かで安定しており、車内の電工速度標示板で時速300キロになったことが判ります。ですが周りが田園風景なため、その300キロが全く実感できませんでした(苦笑)。コレは将来スタンダードになってもおかしくない、未来の乗り物かもしれません。 推薦者:Conky's Evil Twin
写真:Getty Images

第1位:ヴッパータール空中鉄道
ドイツのヴッパータールを走る、懸垂式モノレール。千葉県でもタウンライナーが走っていますが、ブラ下がって走るのはやっぱりユニークですよね。しかしヴッパータールの何が決め手で第1位になったのか? ソレはその歴史です。 開通が1901年で世界最古のモノレールなのに、今でも現役で走っているというタフネス。味もあってステキです。 推薦者:Apollon
写真:Getty Images

オマケ:京阪大津線「けいおん!」ラッピング電車
劇場版「けいおん!」と京阪電気鉄道とのタイアップにより、2011年に約4ヶ月の間走っていた「放課後ティータイム トレイン」。あるイミ痛電車ですかね(笑) 推薦者:ichitaka05
写真:GIGAZINE

ということで、最新の電車よりも、大昔の機関車などのほうが挑戦的で斬新な車両が多かった感じでしたね。皆さんのベスト1は有りましたでしょうか? もしもひとつの車両に、ベスト10全ての技術をゼンブ盛りにしたら...シベリア超特急も真っ青になるかもしれません(笑)
(Top Photo Credit: GM)
The Ten Coolest Trains Ever Built [JALOPNIK] (岡本玄介)
RSS情報:http://www.kotaku.jp/2012/09/coolest_trains_ever.html