『タイタニック』のあの有名なシーンが実は写ってるんです。
おなじみ「Did You Know Gaming」が、まだまだ出てくる『ゼルダの伝説』シリーズの豆知識を教えてくれました。実際に発売されたバージョンからは消えてしまった要素の数々、いろいろなキャラクターの元ネタや、あの悪名高きCD-i版の『ゼルダ』のウラ話まで。今回も興味深いトリビアの数々を見て行きましょう。
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■『神々のトライフォース』にはパーティーシステムも考えられていた
ドラクエやFFの様になっていた?
『神々のトライフォース』の開発中、宮本茂さんは『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエストII』であったようなパーティーシステムを導入したいと考えていました。宮本さんはこれに関してこんな発言をされているようです。
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(『ゼルダ』)シリーズを作り始めて以来、3作目の『ゼルダ』にはパーティーシステムが導入されると言ってきました。エルフであるとともに戦士でもある主人公、魔法使い、そして女の子のいるパーティーです。
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シリーズ2作目『リンクの冒険』に出てくる妖精も、実際には3作目にパーティーメンバーとして出す予定でデザインされたものだったそうです。妖精は直接戦闘せず、行く手の様子を偵察する役割を担っていました。
■当初『ゼルダの伝説』では最初に武器を選択するようになっていた
ブーメランはちょっとつらそう
初代『ゼルダの伝説』の開発初期には、最初に登場するおじいさんがリンクに、木のソードかブーメランのどちらかを選ばせるというようになっていました。
■本来なら『ムジュラの仮面』で大妖精に猛特訓を受けていたはずのリンク
大妖精の特訓はきつそう
『ムジュラの仮面』のデバッグ画面からは、大妖精との使用されなかったカットシーンを見ることができます。実際のゲーム内では魔法でリンクに新しい技を与えていますが、このカットシーンからは大妖精がリンクに新たな技を教えこむ様子が見て取れます。
■ロフトバードは現実の生き物?
これは有名?
『スカイウォードソード』ではロフトバードは実在の鳥ハシビロコウから影響を受けたデザインとなっています。ハシビロコウは南アフリカの湿地、スーダンからザンビアのあたりに生息しています。しかし、ロフトバードの尻尾はどうやらデザイナーのペットである柴犬からとられたもののよう。
■スカイロフト住民の鳥のような髪型
それぞれのスタイルに合わせて
『スカイウォードソード』に出てくるロフトバードのスタイルは、それに騎乗するキャラクターのヘアスタイルとマッチしています。でも「ハイラル・ヒストリア」によれば、スカイロフトの住民の髪型もまた、鳥からインスパイアされた髪型になっているよう。スカイロフト住民の中には鳥っぽい名前や特徴を持っているのもうなずけますね。
■「感謝の気持ち」にも「トライフォース」にも元ネタが実在する
トライフォースは家紋が元ネタ
「感謝の気持ち」は金平糖(こんぺいとう)が元ネタ。これは1500年台にポルトガルから伝わったお菓子です。
「トライフォース」のデザイン元となったのは「三つ鱗」(みつうろこ)という家紋。元々は12、13世紀ごろに政治的な力を持っていた北条氏の家紋です。今の日本でもミツウロコというエネルギー関連企業が存在します。
■だまし絵の大家M・C・エッシャーの世界が『トワイライトプリンセス』に
たまに奇妙な描写があるのはいいですね
『トワイライトプリンセス』の7つ目のダンジョン「天空都市」は、だまし絵で有名なマウリッツ・C・エッシャーの『別世界』という絵に非常によく似ています。
そこで出てくる天空人も『別世界』の絵の中に出てくる鳥にそっくり。だまし絵の中でも壁に立っているこの人面鳥ですが、天空都市の中でも壁を歩きまわるところを見ることができます。
■『スカイウォードソード』には『タイタニック』のあのシーンが
そう...みえなくも...ない...。
『スカイウォードソード』の中には、1997年の映画『タイタニック』へのオマージュが。船長の船を取り戻すミッションで、船長の家の中には昔船で航海していた時の写真を見ることができます。その中には、船長が別の機械亜人と共に舳先で『タイタニック』で有名なポーズをとっているものが。
■『夢を見る島』に有名ゲームクリエーター、ウィル・ライトさんが
素敵なアドバイスをありがとう!
『夢を見る島』に出てくる孤独なDr.ライトは、『シムシティ』のアドバイザーキャラクターであるドクター・ライトからとられています。勿論このドクター・ライトはそのクリエイターのウィル・ライトさんをキャラクター化したものです。また、Dr.ライトの家の中で流れる曲は、SNES版の『シムシティ』のドクター・ライトのテーマとなっています。
■『風のタクト』や『ふしぎのぼうし』には『ピクミン』へのオマージュが?
ちょっと...似てるだけ?
『風のタクト』、北の三角島、東の三角島、南の三角島では、リンクが宝珠を収める前の段階では、三体の石像がそれぞれ青、黄、赤のピクミンたちに似た作りとなっています。
『ふしぎのぼうし』の最初のダンジョンで出てくる敵ポワールは、初代『ピクミン』に出てくるボス、ボケナメコに似ています。ポワールもボケナメコも共に英名は共通で「Puffstool」となっています。『ふしぎのぼうし』でポワールはリンクが小さくなった状態でないと出て来ないことからも関連性がありそうですが、和名の違いからは直接的な関連性は伺えません。
■非難轟々CD-i版『ゼルダ』2作品の裏話
CD-iゲーム『Link: The Faces of Evil』と『Zelda: The Wand of Gamelon』は失敗作として知られています。多くの人が任天堂はこの2作品に関わっていないと思っていますが、実際には開発チームはデザイン資料やキャラクタースケッチなどを任天堂に送って認証を受けないとダメでした。
『ゼルダ』シリーズクリエイターの青沼英二さんはこのCD-iゲームについてきかれてもあまり多くを覚えておられないようでした。CD-iゲームの開発マネージャーだったデール・デシャロンさんによれば、質の低さはキツキツの予算とPhilips CDIが元々ゲームコンソールとして作られていなかったことに起因するとのことです。
デシャロンさんはHardcore Gaming 101とのインタビューでこう語っています。
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とてつもなく遅く、可能なことが深刻なほどに限られた状況でした。画面スクロールも水平に2画面か2.5画面分しかできません。これはビデオメモリー容量による制約でした。
これは明らかにゲーム用のシステムではなく、Philipsもまた我々に「このデバイスはゲーム向けとして売れはしないだろう」と考えているとはっきり伝えてきていました。
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なおこれらのプロジェクトには60万ドルの予算、1年間の製作期間が与えられPhilipsのパブリッシング部門はフルアニメビデオを期待していました。
コメントもほぼなし。
アニメ部分の製作には東ヨーロッパから6人のアマチュアアニメーターが就労ビザで集められ、マサチューセッツに6ヶ月住まわされ、アニメ部分の全てのフレームは手描きで行われました。そのアニメ部分はファンから酷評されることとなりました。
青沼英二さんからのこれらCD-iゲームに関するコメントは、「これらの作品が『ゼルダ』フランチャイズに合うかどうかわからないな」というものだけのようです。
今回も豆知識がワンサカ出てきましたね。まだ未見の方は「チャンバラの影響が強い『ゼルダの伝説』豆知識12選」の動画記事もどうぞ!
Zelda Part 5 - Did You Know Gaming? Feat. PeanutButterGamer [YouTube via Kotaku]
(abcxyz)
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