個人的には名作ですが、世間の評価はちょっと分かれるかもしれません。
従来の餓狼伝説シリーズとはキャラクター、グラフィック、システムが一新され、特徴的だったラインシステムもなくなり、新作が出るたびに再登場が期待された不破刃師範も当然ながら登場しない!
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と、旧餓狼ファン並びに全国120万人の不破流門下生の肩を落とした、もはや別ゲーム『餓狼 MARK OF THE WOLVES』。
イケメン&美少女多め。
とはいえ、ゲームとしてのとっつきやすさはかなり良かった気がします。見た目は『月華の剣士』と親しく、キャラクターはイケメン&美少女揃い。そして、コンボも比較的簡単です。また、複雑なラインの駆け引きをせずに済むため、間口は広く開いていた作品でした。
オススメはマルコ・ロドリゲス
して、僕もどっぷりとハマりこんだわけですが、プレイすればするほど感じる、到達点の高さたるや......。
本作には特定の攻撃をキャンセルできる「ブレーキング(A+B同時押し)」というシステムがあり、これを使うことでコンボのダメージを大きく伸ばすことができます。また、防御時にタイミングを合わせてガードを入力することで、体力を回復しつつ、ノックバックも減少。ガードキャンセルも可能になるという「ジャストディフェンス」システムなど、上級者向けのシステムも満載です。
間口は広く、高みは厳しく。といった内容のため、カジュアルに遊べた層と、まったく受け付けなかった層に二分化されたのではないでしょうか。当時ゲーセン店員をやっていた身としては、インカムの初動は良くも、中盤からの失速は早かったように感じました。
ゲーム自体は(SNKの大雑把なバランス感の中では)すごく丁寧に作られていて、ワザのかっこよさや演出の良さも相まって、十分に楽しめたんですけどね......。
というわけで久しぶりにやりたくなっていたところ、先日スマホ版の『餓狼MOW』が公開に(iOS版/Android版ともに400円)。有無を言わさず早速ダウンロードしたところ、移植度としては、iPhone 6 Plusでプレイしている分にはほぼ完璧です。
家庭用版にあったT.O.Pゲージの範囲変更も可能だったので、ベースは家庭用版ではないでしょうか。なお、T.O.Pゲージを短くすることでT.O.P状態になったときの攻撃力が飛躍的に向上します。界王拳のようなイメージ。
プレイモードはシングル、トレーニングはもちろん、マルチプレーヤーモードではネット対戦ができます。この辺は最近のゲームっぽくて良い更点ですよね。
上下入力激ムズっす...
気になった点としてはバーチャルパッドのピーキーさ。トレーニングでダミーの動きを決めるべく左右を入力しようとすると、ほぼ確実に斜め入力されてカーソルが動いてしまいます。
同じように上下にカーソルを移動させようとしても、意図せず斜めに入って、せっかく設定した項目が盛大にズレていき、思わずスマホをぶん投げたくなります。このオプションセッティングの難易度は計り知れません。
練習は嘘をつかない!
果たしてこのピーキーな入力で、現役時代に連発していた精度でコンボを繋げられるのか? やや不安な所がありますが、十何年かぶりにデッドリーレイブが出せるところまでには慣れてきたので、しばらくプレイを楽しんでみようと思っていますよ。
余談ですが、世間には「主人公ロック・ハワードは風雲黙示録のチュン・パイフーである」という説があるようです。SNKファンサイト「NEOGEO墓標」独自の考察では「チュンがロックであることはほぼ確定」という結果が出ています。もし時間があれば、そちらも目を通してみてはいかがでしょうか。僕としては......。
ま、まさか?同一人物?
違うんじゃねーの?
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[『餓狼 MARK OF THE WOLVES』公式サイト]
[餓狼 MARK OF THE WOLVES iOS/Android]
[NEOGEO墓標]
(小暮ひさのり)
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