1987年にイギリスのPalace Software社によってリリースされた名作、『バーバリアン:ジ・アルティメット・ウォーリアー』をご存知でしょうか?
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本作はアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『コナン・ザ・グレート』(原題はコナン・ザ・バーバリアン)よろしく大剣をブン回して戦う格闘ゲームです。まずはプレイ動画をご覧ください。
やや『カラテカ』のような雰囲気もありますが、武器を持って戦うあたり、『ソウルキャリバー』のご先祖様のようなゲームとも言えるかもしれません。そして首チョンパの表現はそう、言わずもがな『モータル・コンバット』のフェイタリティーを思わせます。
本作はかつてコモドール64でリリースされただけでなく、エイコーン・エレクトロン、アミーガ、アムストラッドCPC、アップルII、アタリST、BBCマイクロ、MS-DOS、シンクレアZXスペクトラムといった、様々な機種に移植されたとあって、人気が高かったようです。
悪の魔法使いを倒し、お姫様を救うストーリーのシングルプレイがウケたのかもしれませんし、アツい戦いが楽しめる2人同時プレイがウケたのかもしれません。しかし、やはりタイミング良く攻撃が決まると敵の首が飛ぶアクションが、当時のキッズたちに衝撃を与えたのではないでしょうか。
ちなみに、断頭するとそこで勝利が即決するとあって、その辺も実に男らしいゲームだったようです。一撃必殺ゲーム『ブシドーブレード』の先駆けとも言えるかもしれませんね。
飛び散る鮮血!
マッチョな男性とボインの女性モデルさんがポーズをキメているパッケージ・デザインも、当時のキッズに響いたことでしょう。この男性は本業がボディービルダーで、後にイギリスのテレビゲーム番組『グラディエーターズ』でウルフという役柄を演じたとのこと。
フランク・フラゼッタ氏のアート風
そんなトリビアよりもさらに感心せずにはいられないのが、バーバリアンたちの剣撃アクション。
上段や中段などの剣撃のうちの15通りは、ゲーム・クリエイターのスティーヴ・ブラウンさんが実際に屋外で本物の大剣を振ったところを動画撮影し、アニメーターたちにピクセル単位でトレースさせたものとのこと。
なお、16番目の剣撃アクションは映画『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』を参考にしたそうです。タイトルからしてそうですが、完全に映画へのリスペクトに満ちた作品となっています。
当時のゲーム界では、そのアクションが強烈に印象的だったようで、以後12年間は後のゲームに素晴らしい例として語り継がれたのだとか。
当時の家庭用ゲーム機ほとんどに移植されたこの名作は、大当たりしたのですが...1988年にリリースされた2作目『バーバリアンII:ザ・ダンジョン・オブ・ドラックス』はイマイチヒットせず、Palace Software社は1991年に潰れてしまいました。
せっかく同じモデルを揃えてパッケージを作ったものの、ゲーム内容はありきたりな横スクロール型アクション・アドベンチャーゲームになってしまったのが、不振の要因だったようです(以下動画)。
Awesome Fighting Game Let You Cut Other Player's Heads Off[Kotaku]
(岡本玄介)
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